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女性のデカ尻、O脚は治るの?⇒YES!「内股チョコチョコ歩き」「悪い姿勢」が原因かも

女性のプロポーションを語るうえで欠かせないのが、デカ尻やO脚です。ず~んと下半身が大きくて重い。こういう人に限って、内股でチョコチョコ歩きますよね。

それが自分だと思い当たる方、「生まれもった骨格だから、仕方ない」なんて思ってませんか? いえいえ、とんでもない!それはすべて、あなたの生活習慣における「歪み」からきてるのに気づいていましたか? しかもその状態を放置しておくと、本格的な病気へと、発展することもあるのです。この「ホントはこわいデカ尻、O脚」について、山田光敏先生に聞きました。 山田先生は、女性の美容と健康に関するスペシャリストで、東京ボディセラピストサロンの院長です。

―内股チョコチョコ歩きは、プロポーション上、良くないのでしょうか

山田(敬称略) 「人の体形というのは、ふだんの体の動かし方が大きく影響します。たとえ骨格に恵まれていても、生活習慣に問題があれば遅かれ早かれ、体形は崩れていきます。

まずヒトの立ち方を、重心という視点から見ると、身体の重心が高いものと、低いものがあります。重心が高くなると活動性が増し、逆三角形の体形となります。例えるなら水泳の選手のような体形です。

これに反し、重心が低いものは安定性が増すので三角形の体形になります。身体の外側に肉がつき、たしかにデカ尻になりやすい。

さらに内股が進んだ人はヒザ関節が歪曲し、O脚になりやすい。すると必然的に、歩き方もチョコチョコしたものとなる。そしてO脚もさらに進行する。O脚だけですむならいいのですが、その状態は、年齢とともに変形性膝関節症へと発展していき、重症化します。逆に若い人ほど、姿勢の悪さは「クセ」ですんでしまい、また矯正も簡単です。しかし年を経るごとに、治りも遅くなります。

良いスタイルを獲得・維持するのに必要なのは、次の『三本の矢』です。すなわち、1『習慣の見直し』、2『骨格の矯正』、そして最後に3『関節の固定力のアップ』です」

―脚を投げ出して座るのも、いけないのでしょうか?

山田「床にべったり座る『長座』なら、問題はありません。しかし椅子に座って脚を投げ出すのは、骨格が崩れます。椅子に座る時は、足の裏と座骨で体を支えていますが、足を前に投げ出すと座骨だけで支えなければいけなくなります。すると、より安定性を増すために左右の座骨間が広がってしまい、お尻を大きくするのと同時に、O脚もひどくなります」

―なぜそうなるのでしょう?

山田「人間はどうしても、おなじ体勢でいることができない。たとえ正しい姿勢であっても、長時間そのままでいると、身体に負担がかかります。だからどうしても無意識的に、それまでと違う筋肉で身体を支えようとする。それがラクと感じてしまい記憶される。ラクなポジションだと記憶されればどうしても間違った姿勢がクセになる。結果として、間違った姿勢からO脚、デカ尻などへと発展する。」

―それは、治るものなのでしょうか?

山田「当院に通う患者さんのケースでは、週に1、2度通院し20回ほどの治療で、だいたい良くなります。しかし日常での注意など、自分で治そうという意志がある人じゃなければ、ダメですね」

―一度よくなったとして、再発はしないのですか?

山田「 いったん改善された立ち方や歩き方は、習慣付くので、そう簡単に間違った習慣に戻ることはありません。ただし、加齢により、筋力が衰えるなどして姿勢が崩れたり、怪我などによって、歪みをつくってしまうことがあります」

―仕事などのため、立っている時間が長い人は、どうすればいいでしょう?

山田「ときどき立ち方を変えてみる。いちばんいいのは、その場で数歩、歩いてみることですね」

―現在はなんともなくても、O脚やデカ尻予備軍の人たちが、気をつけるべきことは、どういう点でしょう?」

山田「まずは、自分の生活習慣を知ることです。そして、治せるところは早めに改善すること。そうすれば、キレイな体形を保つことができます」

知らず知らずのうちに、身体が崩れていくというのは、ほんとうに怖いことですね。だけど山田先生によると、デカ尻もO脚も、生活のなかでつくられるということでした。ならば逆に言うと、生活で身についてしまったものは、生活の改善でリセットできるということ。

美容も健康も、自分から積極的に動かないと、向こうからは勝手に来てはくれないのですね。最後に先生は、こうおっしゃっていました。

「骨格の矯正について間違った知識が広まっています。例えば、首を鳴らす矯正は厚生労働省から危険手技として禁止の通達が出ていますが、現在も多くの整体院で行われています。矯正は専門知識を身につけた専門家にお願いするようにしましょう」

専門家の意見を聞きながら、積極的に行動する。それしかなさそうです。

(ロックスター水江)

取材協力:東京ボディセラピストサロン( http://www.tokyobody.jp/ )

※この記事は2013年07月16日に公開されたものです

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