【花言葉】「希望」の意味を持つ花20選
花に気持ちを乗せてプレゼントしたい時、参考にしたいのが「花言葉」。今回は「希望」「夢」「未来」などにまつわる花言葉を紹介します。新天地に向かう職場の同僚や落ち込んでいる友人など、応援や励ましの気持ちを伝えたい人がいる時に、ぜひ参考にしてみては?
励ましの言葉や応援の言葉を掛けたいと思うとつい、ありきたりなものになりがちです。そこで、便利なのが花と花言葉です。
花は、その場を特別なものだと印象づけてくれます。励ましやエールの花言葉を持つ花なら、なおさら印象に残りそうですよね。
今回は、相手を応援するような、前向きな花言葉をまとめました。
春の花(3~5月)
花が芽吹く春には、明るく前向きな花言葉を持つ花が多くあります。
ガーベラ「前向き」「希望」
前向きな花言葉を贈りたい時におすすめなのがガーベラ。
その理由は、どの色の花言葉も前向きなものが多く、イメージに合うものや好きな色を選んで花束にしやすいからです。
南アフリカで発見されてからまだ100年ほどの比較的歴史の新しい花ですが、品種改良が進み、色や花びらに多くのバリエーションがあります。
例えば赤は「限りなき挑戦」、オレンジは「忍耐強さ」、ピンクは「思いやり」、黄色は「優しさ」など、贈りたい人の性格に合わせてチョイスできるのも選びやすい理由です。
スイートピー「門出」
優しい色の花びらが、飛び立ちそうな蝶々に見えることから付いた花言葉です。
ほのかに甘い香りがするのが特徴で、ヨーロッパでは寝室に飾る花ともされています。
転職や就職祝い、新しい人生の門出に立つ人へ、ぜひ選んでみてください。
スズラン「希望」
ヨーロッパでは聖母マリアの象徴とされ、イメージにふさわしい「純粋」などの花言葉もあります。
香りも良く、フランス語では「麝香(じゃこう)」の「ミュスク」にちなんで「ミュゲ―」と呼ばれているそうです。
フランスでは、5月1日にスズランを贈ると幸せが訪れるとされています。そのタイミングでスズランを贈るなら、このフランスの風習を一緒に伝えてもいいかもしれません。
白いアネモネ「期待」「希望」
春の風が吹き始める頃に咲くことから、この花言葉が付きました。昼に咲き、夕方にその花を閉じるので、ヨーロッパでは美のはかなさと復活を意味する花とされています。
職場復帰のお祝いや、昇進祝いにも贈りやすい花ですね。
アマドコロ「元気を出して」
春の新芽は山菜として食べることもできるアマドコロ。人が感じないような少しの風も感じて揺れるところから「人の痛みが分かる人」という花言葉もあります。
落ち込んでいる人や、周りを優先しすぎてしまう心優しい人に贈りたくなりますね。
夏の花(6~8月)
夏の花は、パワーをもらえそうなカラフルで個性的なものがあります。
ピンクッション「どこでも成功を」
花言葉は、たくさんの雄しべの1本1本が針のようにまっすぐ上に伸びていることからきています。
名前は見た目から、裁縫道具の針山(ピンクッション)に似ていることから付きました。
乾燥に強く、切り枝にしても長く持ちます。新天地で頑張る人に贈ってみてはどうでしょう。
トルコキキョウ「希望」
アメリカ原産のリンドウの仲間ですが、花の形がトルコ人の被るターバンに似ているから、花の色がトルコ石を連想させるから、などの理由でこの名前が付いたとされています。
細い茎に優雅な八重の花びらが咲く様子から、「すがすがしい美しさ」という花言葉もあります。
尊敬の念を込めて花を贈りたい時に選びやすい花ですね。
アヤメ「希望」
ギリシャ神話に、神々の王ゼウスに求婚されて困った侍女イリスが、ゼウスの妻ヘラに神の酒を振りかけてもらい、虹の女神へと姿を変えたという伝説があります。
その時滴り落ちた酒が、アヤメとなりました。アヤメはイリスの化身ともいわれています。
そんな伝説から「良い便り」など、メッセージにちなむ花言葉も持つので、試験の合格祝いなどに贈りたい時に選ぶのもいいかもしれません。
ノウゼンカズラ「夢ある人生」「栄光」
夏にオレンジ色の花をいっぱいに咲かせるノウゼンカズラは、平安時代に中国から渡ってきたツル植物です。
トランペットのような形の花が、空に向かってファンファーレを吹いているようにも見えることから、希望あふれる花言葉が付いています。
自分にとって誇らしい人や憧れの人、管楽器を吹く人に贈るのにぴったりですね。
エレムルス「大きな希望」
エレムルスはギリシャ語で「砂漠の尾」を意味し、英名では「Desert candle(砂漠のろうそく)」ともいわれる花です。
30~40センチある長い穂に直径1センチほどの小花が密集して、1カ月ほどかけて下から順に開花していく様が花言葉を連想させます。
落ち込んだり、不安になったりしている人に贈ってみてはどうでしょう。
秋の花(9~11月)
肌寒さも相まって、少し寂しくなる秋にも、人を元気づけてくれる花がありました。
ブルーベリー「実りのある人生」
人々の暮らしに豊かさを運ぶ果樹ということで、この花言葉が付いています。
他にも、丈夫で確実に実ることから「信頼」、実に含まれる色素のアントシアニンが目の疲れを癒やすことから「知性」や「思いやり」という花言葉も。
花はというと、スズランに似た白い釣り鐘状の花が集まって咲きます。花を見たことがある人は少ないかもしれませんね。ブルーベリージャムなどを添えて贈っても喜ばれそうです。
ソバ「あなたを救う」
日本の食を支えてきたそばならではの花言葉ですね。
食のイメージが強いですが、ソバは淡雪のような真っ白い花を咲かせます。
稲が育たない痩せた土地や、冷涼な地域でも長生きすることから、飢餓に備える穀物として重宝されてきました。現在のように細い麺にして食べられるようになったのは江戸時代中期からです。
あまり花に興味がなさそうな人に、そばのセットと贈ってみてはどうでしょう。そばを食べる度、思い出してもらえそうです。
ネリネ「また会う日を楽しみに」
花言葉は、ギリシャ神話からきています。
海の老人ネレーウスの箱入り娘、美しい水の精・ネーレーイスは、海底の宮殿で踊ったり歌ったりしながら過ごしていました。その美しい姿を見た男性たちは「彼女にまた会える日を楽しみにしよう」と思ったといいます。
栄転や、転勤で離れてしまう大事な人に花言葉を添えて贈ってみてはどうでしょうか。
ヒペリカム「きらめき」
実の付いたものの方が流通していますが、長い雄しべがきらめくような黄色い花を次々と咲かせてくれます。
花が散ってもすぐに実がなるところから「悲しみは続かない」という花言葉も。
落ち込んでいる人に寄り添ってあげられるような花言葉を贈りたい人は、ぜひ候補にしてみてください。
イブニングスター「全て良し」
枝分かれした茎の先々に紫や白の星形の花を咲かせる様子から「イブニングスター(夜の星)」という名が付きました。
日本には関東以西に自生するとされていますが、絶滅危惧種となっているので、もし自生した花を見つけられたらラッキー! 願いもかないそうな気がしますね。
冬の花(12~2月)
冬の前向きな花言葉を持つ花たちも、なかなか個性的で元気をくれそうです。
スノードロップ「希望」
まだ寒さの厳しい時期に、小さな花が春に希望を託して咲くことからこの花言葉が付きました。
ヨーロッパでは純潔の象徴とされ、カトリック教会では2月2日にスノードロップを祭壇に飾ることから、昔は修道院で盛んに栽培されていたそうです。
10センチ程度の背丈に、花びらが3枚組み合わされた小さな花は、まるでランタンのようでとてもかわいいですね。
レンギョウ「期待」「希望」
葉よりも先に細い枝いっぱいに黄色い花を咲かせ、満開になると木全体が黄金色に染まります。花と入れ替わるように芽吹く新緑も見事で、前向きな花言葉が付けられています。
平安時代は『出雲書記』などに記述がありますが、当時は花の鑑賞よりも実を薬として用いていたそうです。
ピットスポルム「飛躍」
アレンジメントやブーケに利用されることの多い花材で、緑一色のものと白やクリーム色の班(ふ)入りや縁取りしたものがあります。
黒い種子が粘着液に覆われており、小鳥がついばむとくちばしや羽毛について遠くに運ばれることから、この花言葉が生まれました。
挑戦し続ける人に送りたくなる花ですね。
ストレリチア「輝かしい未来」
ひとつの蕾から何度も咲くという面白い性質があり、長く楽しむことができます。
花はつんと上を向き、派手で個性的なその姿が羽を広げた鳥を思わせるところから、和名は「極楽鳥花」。
ちょっと変わった花を贈りたい人は、こんな個性的な花もブーケに入れてみてはどうでしょう。
ブバリア(ブバルディア)「夢」
ウエディングブーケとして人気の花です。
蕾の先端が4つに裂けて咲く白い花ですが、いくつかの原種をもとに品種が育成され、現在は30種ほどあります。
白だけではなく赤やピンク、花びらも5枚のものや八重咲きのものもあり、そこから「交流」の花言葉も付いています。
社交的な女性に贈りたくなるような花ですね。
気持ちを上手く伝えるのは大人でも難しい
大事な想いを伝える時、なかなか思った通りには表現できないものです。言葉が多すぎたり、少なすぎたり、回りくどかったり……。思いが強いほど、なかなかスマートに伝えられません。
でも、花を贈り・贈られることはちょっと特別なことです。それゆえ、印象深く残ったり、心に響いたりすることも多いでしょう。
言葉がうまくまとまらない時は、そっと花言葉に思いを託してみるのもいいかもしれません。
(さかもとみき)
※画像はイメージです