クーラーでカラダが冷える! 女子を悩ます「夏冷え」解決法
身体の不調は老化への第一歩! 専門家監修のもと、不調のメカニズムを解明し、健康的なキレイ女子になるため解決方法をお届けします♪
クーラーが効きすぎて寒い、夏なのに手足が冷たい……。女性の多くが「夏の冷え性」に悩んでいます。いまや冷えは冬限定の症状ではありません。そこで今回は、夏冷えに関するメカニズム、対処法を専門家の先生に教えていただきました!
【今回のお悩み】
クーラーにあたりすぎると腰が痛くなります。食欲もなくなります。毎年のことなので本当に困っています。クーラー病対策で大事なことを教えてください。(29歳女性/建築・土木/事務系専門職)
◆夏に身体が冷えてしまうのはなぜ?
夏の体調不良を引き起こす原因のひとつが、クーラーによる冷え(夏冷え)と、その結果もたらされる自律神経機能の低下です。
外気温が35度近くまで上がる屋外と、クーラーで冷え切った室内を行き来していると、激しい温度差に身体がついていけなくなり、体内のリズムが狂ってしまいます。
本来、暑い夏になると身体は、汗をかいて体温を調節したり、体内の老廃物を流したりしてきました。しかし、クーラーの効いた室内にいることが多いと、身体が汗をかきにくくなり、体内に老廃物が蓄積したり、本来体に備わっている体温調節を行う自律神経機能が低下してしまうのです。
とくに1日の長い間、クーラーの効いた室内で過ごし、「暑いから」と冷たい飲み物を多く摂取していると、身体は深部まで冷え切ってしまいます。
すると自律神経のバランスが崩れ、体温調節がうまくいかなくなったり、血流が悪くなったり、消化機能や代謝、免疫力などが低下したりします。その結果、手足が冷えたり、風邪をひきやすくなったりといった不調が出やすくなるのです。
何となくだるさを感じる、疲れが抜けない、食欲がない、下痢気味になるといった症状が引き起こされることもあります。
冷えによる血行不良は、卵巣機能の低下にもつながり、ホルモンのバランスが崩れることもあります。冷えによって「卵巣が痛くなる」ことはありませんが、腸が冷えることによって腹痛の症状が出やすくなります。
(取材協力:清水なほみ、文:池田園子)