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公立保育園の民営化に保育士の約4割が反対! 保育の質の低下や営利目的の運営を懸念する声も

公立保育の民営化 賛成? 反対?

保育士や幼稚園教諭の人材紹介サービス「保育のお仕事」を展開するウェルクスは、読者を対象に行ったアンケートに基づいた独自のコンテンツを発表した。

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同アンケートは保育士を中心とした読者160人に、公立保育園の民営化の賛否について質問したもので、現場で働く保育士の希望する点や懸念点が分かる内容になっている。実際に民営化を経験した保育士も回答者におり、実施をしたうえでの課題など、リアルな声を紹介している。

自治体が公立保育を民営化する動きがあることをご存じですか?

公立保育園の民営化が進んでいることについて、その認知度を調査したところ、「良く知っている」という回答が60.6%と最も多く、「だいたい知っている」が23.8%、「聞いたことはある」が8.8%、「知らなかった」と答えた人は6.9%だった。

あなたは公立保育園の民営化に賛成ですか?反対ですか?

続いて公立保育園の民営化に対する賛否を聞いてみたところ、「賛成」は27.5%、「反対」は40.6%と反対が賛成を上回った。「どちらとも言えない」という意見は31.9%だった。

民営化に賛成する理由は何ですか?

賛成派、反対派にそれぞれその理由を聞いたところ、賛成派からは「多様な個性を持つ園が増える」、「保育の質が上がると思う」などの意見が集まった。

民営化に反対する理由は何ですか?

反対派からは「行政の責任放棄だと思う」、「保育の質が落ちると思う」、「営利目的の運営に疑問を感じる」などの意見が集まった。民営化に伴い、サービス内容の充実から保育の質が上がるという意見と、逆に質が下がるという意見の2つに分かれていることがわかった。

自由回答には、「民営化によって、若い保育士ばかりになるのが心配。経験のある保育士が続けられるようにしてほしい」という意見や、「今まさに民営化した保育園で働いている。民営化した当時は公立から引き続き残った職員と会社の職員のやり方が違い、揉めごとも多かった」などの経験談が寄せられた。公立保育園に勤め、雇い止めにあった30代女性からは「次の職場の斡旋もなく2015年度で契約終了とされたのは、ひどいと思った。責任重大な職務の割に、環境改善がみられないので、なかなか保育士に戻る気にもなれない。現場の保育士の環境改善にもっと目を向けて欲しい」との切実な声があがった。

(エボル)

※この記事は2015年07月28日に公開されたものです

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