【女の嘆き】失恋への秒読み開始!? 彼から「距離を置きたい」と言われたときにやるべきこと
「あの子っていいなぁ! 私なんて……」「今、私ってどう見えてるんだろう」など、他人と比較して自己評価が下がったり、同性・異性の目に自分がどう映っているかを気にしすぎたりすること、ありますよね。心理コーディネーター・三吉野愛子が、そんな複雑な女ゴコロを解説し、嘆きの処方箋を出します。自分らしく輝いて生きるヒントをチェックして!
<今回の嘆き>
付き合っている彼に、「少し距離を置きたい」と言われてしまいました。突然のことでビックリです。彼はこのまま私のもとから離れていくのでしょうか。彼を思いとどまらせるには、どうしたらいいのでしょうか。
彼の申し出をすんなり受け入れてしまうと、そこで関係が終わってしまうような気がするでしょうが、実はそうとは限りません。彼の申し出を受け取ったところで、これまでの関係が終わり、その瞬間に新しい関係が芽生えただけのこと。付き合い方を微調整しながら、新しい関係を育てていけるかどうかが大切なのです。
ここで、引き止めたり食い下がったり、自分の気持ちを言い募ったりしないことが現状突破のカギとなります。
<女の嘆きへの処方箋>
●その1 「距離を置きたい」は、彼の気持ちを聞く最大のチャンス
「距離を置きたい」と言われた側は、寝耳に水だとしても、言う側はよくよく考えてから伝えていることが多いもの。もし本当に連絡をとりたくなければ、黙って音信不通になればいいはず。それをわざわざ「距離を置きたい」などと持ちかけてくるわけですから、ここは2人の関係における大事な交渉がはじまったのだとプラスにとらえ、落ち着いて対処するのが正解です。
心を静めて、下記のようなことをチェックしてみましょう。
・彼のやさしさにあぐらをかいていなかったか
・自分のシナリオどおりに結婚話などを進めていなかったか
・彼に人生のすべてを委ねて決めてもらおうとしていなかったか
・寂しさや虚しさを埋めるペットのように彼を扱っていなかったか
上記は、自分の方に問題があると仮定した場合です。「もしかしたら、彼の出すサインに気づけていなかったのではないか」という内省モードになれるのなら、彼の本心を聞く準備が整っています。
●その2 食い下がらず、相手の気持ちの変化を待つ
内省モードで彼に本心を話すよう促したとしても、相手がすぐに本心を話してくれるとは限りません。そんな彼の気持ちを考えてみましょう。
・仕事が忙しくて余裕がない
・疲れていて考えられない
・ほかに気になる人ができた
・明かしていない秘密がある
・彼女に不満がある
自分の本心や事情を、果たして彼女に受け止めてもらえるのか、彼のほうも考えているはずです。また、彼自身もまだ気づいていない気持ちがあることも。だからこそ、考える時間がほしいのです。そして、自分で答えを出すために彼が選んだのが「彼女と距離を置く」ということ。
この、自分で答えを出すことや自分で決めることは、彼が自分の人生でのイニシアチブを取り戻すため、また、2人の関係をよりよくするために必要なことでもあります。ここを省くと、どちらにしても関係は長続きしません。引き止めるためになだめたり諭したりしたくなるのを抑えて、彼の気もちを尊重して。
●その3 気持ちがすれちがったときのコミュニケーション法を身につける
予想外の展開にパニックになったときに、思い出してほしいコミュニケーションの手順があります。
(1)まずは相手の気持ちを受け止める
例「今は、ひとりになりたい心境なのね」「今の距離感に、苦しさを感じているのかな」
(2)気持ちを言ってくれたことに感謝する
例「正直に言ってくれてありがとう」「勇気を出して言ってくれてうれしいよ」
(3)自分の気持ちを伝える
例「あなたが好きなのは変わらないし、関係を続けていけたらうれしい」「お互いが幸せになるように進んでいきたいな」
(4)自分の人生を充実させながら、次の展開を待つ
実は、この(4)はもっとも大事。彼がどんな答えを出すかが気になって、自分の人生を楽しめないとしたら、知らないうちに彼に寄りかかりすぎていたのかも。自分の人生の幸福度を決める責任は、いつも自分にあるのです。自分を喜ばせ、楽しませ、癒すような試みを積極的に取り入れ、「彼がいなくては幸せになれない」「彼が私を幸せにすべきだ」という思い込みを手放してニュートラルな状態を保ってください。
まとめ
耳に痛いことを言われたら、傷が大きくならないうちに関係を断つ。距離を置かれたら、傷を埋めるように次の関係に走る。相手の気持ちを聞くまで待てなくて、自分で結論を出してしまう。これが、長続きしない恋愛によくあるパターンです。関係を長続きさせようと思ったら、何度も同じ相手に失恋し、そこから学びを得て、また相手を新しく愛し直すような覚悟が必要。「今、終わりだと思っている恋愛は、もしかしたら新しいはじまりのきっかけなだけかもしれない」。そう思うと、できることはたくさんありそうですね。
※画像は本文と関係ありません
(心理コーディネーター:三吉野愛子)
※この記事は2014年10月22日に公開されたものです