落書きから分かるあなたの心理「規則的な絵:言いたいけど言えない」「大ざっぱな絵:認められたい」
会議中、つい暇をもてあましてしまうと、手元で落書きを始めてしまうこともあります。
しかし、落書きの内容はさまざまで、あとから見返すとそれが自分の書いたものだと気づかないことも……。そこで今回は、「落書き」から人間の心理状態を探る方法をご紹介します。
落書きはそもそも、何のために書くの?
会議中に落書きをしてしまうということは、落書きをするような状況に陥ってしまったということ。例えば、「会議の内容が自分にはあまり関係のないもの」、「誰かが口論をはじめた」というような状況ならば、その状況を抜け出したいがために、感情表現が落書きとなって表れたと考えることができます。
電話中に落書きをしてしまうのも、同じようなことがいえます。実際に落書きによって精神活動を測定する手法は利用されており、ストレスの原因を落書きから判断し、取り除いていく治療法が用いられることもあるのです。
自分が書いた落書きをチェックしてみよう
今回は2009年にイギリスのプリマス大学で行われた「電話を使った記憶実験」の研究結果をふまえつつ、デッサン家Ruth Rostron氏が主張する落書きのパターンで心理状態を見極める方法をまとめてみました。
会議中に書いた自分の落書きをみて、今おかれている状況をあらためて確認してみましょう。
・規則的な絵、それをいくつも並べる幾何学的な絵
立体的に描かれた図形や、同じ絵をいくつも並べたりするものなどが該当します。自分で自分の感情をコントロールできる人で、それに見合う実力の持ち主でもありますが、今抱えている問題が解決できずに葛藤(かっとう)している状態です。自分なりの意見があるけれど、立場上言いだせない……といった悩みの表れかも。
・大ざっぱな絵、フリーハンドな曲線の絵
大きく描かれた絵、らせんや丸なども該当します。個性が強く好奇心も旺盛で、仕事でも認められたいと感じています。会議の内容から独自のアイデアが浮かんで空想で頭がいっぱいになってしまい、違うことに考えが集中してしまうことも。
・ジグザグとした意味不明な絵、黒く塗りつぶした絵
単純作業に該当する落書きは空想を防止するので集中力が高まりますが、何にも例えがたい絵の場合は、今の状況に不満を感じています。会議にイライラしている、早くその状況を抜け出したいといった表れとも考えられます。
さらに具体的な絵を描いた場合は、心理状態も見極めやすくなります。もし自分がこれら落書きを描いたときは、気持ちを一度リセットして会議に集中してみるのも良いかもしれませんね。
※この記事は2013年08月10日に公開されたものです