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2022年02月03日 13:32 更新

【助産師解説】夜間断乳、成功の秘訣5つ!いつごろからできる?

夜間断乳はいつからできる?成功するには?という疑問に、助産師がお答えします。ママの寝不足の原因のひとつに、夜の授乳があるかと思います。せめて夜の間だけでも授乳をやめたいと思っているママも少なくないようです。夜間断乳のメリットとともに、注意点についても知っておきましょう。迷っている方は検討するうえでの参考にご覧くださいね

夜間断乳ってみんなしてるの?(ママアンケート)

母乳育児を行っている(行った)ママたちに、「夜間断乳」をしたことがあるかをきいたところ、2割のママが経験ありとの結果でした。

Q. 夜間断乳をしたことがありますか?

夜間断乳が必要なケースとメリット

ストレスが溜まるので夜間断乳も考えるママ
Lazy dummy

夜寝ている間だけ授乳をやめたり、回数を減らしたりすることを一般的に「夜間断乳」というようです。どのようなときに行い、そのメリットはなんでしょうか?

夜間断乳はどんなときに必要?

夜間断乳は必ずしもしなければならないことではなく、誰もが通る育児ステップでもありません。

夜間授乳に特に問題がない場合は考える必要もありませんが、夜間の授乳がママの体調不良の要因になっているようなときは、行った方がよいこともあります。たとえば、「夜間の頻回授乳で慢性的な寝不足状態である」「熟睡できないことで疲れがとれずストレスがたまっている」という場合です。

また、「仕事に復帰したので、夜はゆっくり休んで日中に備えたい」という場合や、本格的な断乳や卒乳の前段階として行うこともあります。断乳のやり方について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

夜間断乳のメリット

夜間の授乳が慢性的な寝不足や疲れの要因になっている場合は、夜の間授乳をやめることでママの寝不足解消が見込め、体調の改善も期待できます。寝不足は精神的なストレスにもつながるので、十分な睡眠をとることでイライラが少なくなれば、気持ちも楽になるでしょう。

また、夜間だけでも断乳しておくと、1日の授乳回数が減り、また、おっぱいがないと寝れないという状況も解消するので、断乳や卒乳がスムーズにいきやすいというメリットもあります。この他、夜間授乳をやめると、赤ちゃんの夜泣きや中途覚醒がなくなりやすいとの考え方もあるようです。

夜間断乳はいつから?

どの時期に夜間断乳を始めればよいか、定説はありません。特に母乳による夜間授乳は、ママがつらいと感じていなければ何歳になっても続けていてもよいものです。

ただ、離乳食開始前である生後5~6ヶ月未満の赤ちゃんには、特別な理由がない限り、夜間断乳は避けた方がよいでしょう。また、離乳食が始まってからもしばらくは授乳による栄養摂取が基本となるので、一定の時間だけであっても断乳することは勧められません。
▶離乳食の開始について詳しくはこちらの記事をご覧ください

夜間断乳を行うには、
・離乳食をある程度しっかり食べられていること
もしくは
・哺乳瓶やストロー、コップなどでミルクや白湯、お茶など、母乳以外の水分がとれるようになっていること
が重要です。喉がかわいたときに母乳以外からでも水分をしっかりとれるよう、この点もきちんと確認したうえで時期を定めましょう。

寝不足や体調不良が深刻な場合は、夜間だけは搾乳しておいた母乳やミルクを哺乳瓶で飲ませてもらうなど、ご家族に協力を得ながら対応してください。搾乳については、こちらの記事でもお伝えしています。

夜間断乳、成功の秘訣

夜間断乳に慣れてぐっする眠る赤ちゃん
Lazy dummy

それでは、夜間断乳を上手に進めるコツと、成功するための秘訣をお伝えします。ご紹介する5つの秘訣を参考に、ご家庭や赤ちゃんの状態に合った方法を探してみてください。

1. まずは生活リズムを整えよう

離乳食が始まる頃は、サーカディアンリズム(体内時計)がほぼ整い、昼夜の区別もしっかりつく時期です。また、睡眠リズムも安定してくる頃なので、赤ちゃんによっては中途覚醒なく5~6時間続けてぐっすり寝ることもあります。

ただ、生活リズムが乱れていると、サーカディアンリズムも整いにくいとされます。夜間断乳を始めるなら、まずは赤ちゃんができるだけ長い時間熟睡するよう、生活リズムを整えることを意識しましょう。夜泣きの対処法としても、生活リズムの整えはある程度の効果が期待できるとされています。起床や就寝時間はもちろん、授乳や食事、お風呂の時間もできるだけ一定にするといいですね。朝日をしっかりあびせ、日中はたくさん遊ぶようにして、お昼寝の時間を少なくしておくことも大切です。
赤ちゃんの睡眠時間について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

2. 寝る直前の授乳はたっぷりと

夜間にお腹がすくことのないよう、寝る前はたっぷりと授乳しておきましょう。

腹持ちをよくさせるために、片方ずつのおっぱいを長くしっかりあげてからもう反対をあげてみるとよいでしょう。飲み終わりの母乳には脂肪分が多く含まれるので腹持ちがよくなることが分かっています。ミルクも腹持ちがいいので、夜間断乳をする際は、哺乳瓶で飲める子であれば寝る前だけはミルクを補足して与えるとより効果的かもしれません。(哺乳瓶から飲めない場合は、無理に練習させる必要はありません)

3. 添い乳をやめてみよう

夜間断乳を決めたら、少し前の時期から「ねんねしているときのおっぱいは、バイバイしてみようね」と声をかけておきましょう。

そしてやめる日から、寝かしつけのための添い乳は控えてみましょう。おっぱいをくわえながら寝ることに慣れてしまうと、夜中に起きたときもおっぱい以外の方法では寝てくれなくなる可能性があります。

寝る前の授乳は抱っこで行い、たっぷり飲んだらおっぱいをはなして、背中をトントンしたり、抱っこやおんぶで寝かせるようにしましょう。

夜中に泣いて起きたときは、白湯や麦茶など他の飲みものを飲ませたり、ぎゅっと抱きしめる、背中をトントンさすってあげるなど、授乳以外のスキンシップで安心させてあげるよう心がけてください。

おっぱいをくわえることで安心感をもらっていたのに、それがなくなってとても不安になってしまう子もいます。「大丈夫、ママはここにいるよ。」と優しく声をかけてあげたり、子守歌を歌ってあげたりするのもいいですね。おっぱいがなくても安心感と満足感を得ることができれば、夜間授乳のない生活に慣れやすくなるでしょう。
おっぱいなしの寝かしつけ方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

4. 慣れるまでは泣いてもがまん

それでも激しく泣く子を見ると、かわいそうになって授乳してあげたいと思うこともあるでしょうが、それではなかなか夜間断乳をすることができません。最初は泣くのが当たり前と割り切り、泣いている間は抱っこやおんぶであやすなど、根気よく対応しましょう。

夜中に泣くと周りも寝れなくて大変なので、夜間断乳を始める際はパパともしっかり相談し、理解を得たうえで行いましょう。

初めの2~3日は思い切ってママと寝る場所を別にし、パパに一緒に寝てもらうのもよいでしょう。途中起きてもパパに抱っこしてもらったり水分を与えてもらったりして寝かしつけを頼んでしまいます。ママの顔が見えないと、逆にスムーズに夜間断乳できる場合も多いです。

そのためには、パパも休めるよう連休を利用したりと計画が必要ですが、協力してもらえれば、より助かりますね。

5. 無理は禁物!赤ちゃんの様子を見ながら進めよう

泣いても2~3日は様子を見ながら続けてみるといいですが、いつまでも慣れずに泣き続けるときや、頻繁な夜泣き、後追い、噛みつきなど、これまでになかった行動が見られるときは、いったん中止しましょう。

まだ赤ちゃん側の準備ができていない証拠なので、一度やめて様子を見て、赤ちゃんのタイミングを待って再チャレンジしてください。

その間は、夜間は添い乳にしたり、パパに頼んで搾乳した母乳を飲ませてもらうなど、疲れがたまらない工夫をしながら乗り越えるようにし、決して無理に進めないよう心がけましょう。
夜泣きの対応については、以下の記事で詳しく解説しています。

6. 乳腺炎に注意!

夜間断乳することで、ママの方もおっぱいが張ってつらくなることもあります。

朝張っていても、「よく頑張ったね」とたっぷりお子さんに母乳をあげてすっきりすれば問題ありませんが、しこりや痛みが残ったり、熱が出たりした場合は母乳外来などでおっぱいの状態をみてもらうようにしましょう。
乳腺炎の初期症状・対応について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

まとめ

夜間断乳をしても寝てくれた赤ちゃん
Lazy dummy

夜間断乳は誰にでも必要なことではありませんが、寝不足やストレスによる悪影響がある場合や、日中の体調に備えて夜はしっかり寝ておきたいときは検討するといいでしょう。

赤ちゃんが朝までしっかり寝るサポートになるともいわれるので、夜泣きや中途覚醒が多くて困っているときにも試してみるといいかもしれません。

開始時期は特に決まっていませんが、離乳食開始前の生後5~6ヶ月未満にはなるべく行わないようにしましょう。スムーズな断乳・卒乳のステップとして手始めに行ってもいいですね。ご家庭の事情に合わせて検討してみてください。

(文・構成:マイナビ子育て編集部、監修・解説:清水茜先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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