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【医師監修】赤ちゃんに必要な母乳の量は?  不足時のサインや母乳ケアなど

【医師監修】赤ちゃんに必要な母乳の量は?  不足時のサインや母乳ケアなど

妊娠中から「赤ちゃんが生まれたら母乳で育てたい!」と考えているママも多いことでしょう。実際に母乳育児がスタートすると、母乳の量が足りているのか、ミルクを足したほうがいいのかなど、さまざまな悩みが出ることも。今回は母乳の量や、母乳の出方が足りないときの対処法などをまとめました。


この記事の監修ドクター
なごみクリニック院長 武井智昭先生
慶応義塾大学医学部卒業後、平塚共済病院小児科医長を経てなごみクリニック院長。日本小児科学会専門医、指導医。臨床研修医指導医。インフェクションコントロールドクター(日本小児感染症学会)。現在、0歳から100歳までの「1世紀」を診療する医師として、家庭医として地域医療に従事しながら、メディア等での執筆・監修を多方面で行っている。

一日に飲む回数は?

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※画像はイメージです

赤ちゃんは1日にどのくらいの量の母乳を飲むのでしょうか? 子供の体質や運動量によっても変わってきますが、だいたいどのくらいの母乳を飲むのか解説します。

新生児の母乳量の計算

母乳の場合、赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませてあげるというのが基本となります。母乳の場合は、ほ乳瓶のようにどのくらい飲んだのかはっきりとはわからないものですが、平均的な母乳量は下記の通りになります。
・生後1日目……1×10+10=20(ml)
・生後2日目……2×10+10=30(ml)
・生後3日目……3×10+10=40(ml)
・生後4日目……4×10+10=50(ml)
・生後5日目……5×10+10=60(ml)
・生後6日目……6×10+10=70(ml)
・生後7日目……7×10+10=80(ml)

授乳の回数は、1日に3時間おきに7~8回くらいが平均的と言われています。

しっかりおっぱいを吸って、体重が増えていれば大きな問題はありません。個人差も大きいので、あまり心配しすぎないようにしましょう。

赤ちゃんの胃の容量

赤ちゃんはなぜ少量ずつ、回数を多く母乳を飲むのでしょうか? それは赤ちゃんの胃の容量が小さいということが理由です。成人の胃の容量は1200~1400mlと言われていますが、新生児の胃の容量は約50mlです。大さじ2杯程度の容量しかないのですから、すぐにおなかが空き、母乳やミルクを欲しがって泣くのです。生後1ヶ月になると、約90~150mlになります。

もしかして母乳不足? と感じたら

大体の回数がわかったところで、心配なのは「自分の母乳で赤ちゃんは足りているの?」ではないでしょうか。おっぱいには目盛りが付いているわけでないので、実際に必要な量だけの母乳が出ているのかわかりません。ここでは、母乳不足のサインについて解説します。

母乳不足のサイン

赤ちゃんの胃の容量は小さく、一定量の母乳が出ていればすぐ満腹になり、おっぱいから離れます。しかし、いつまでもおっぱいに吸い付いて離れなかったり、離すとすぐに泣く場合は、必要なだけの母乳が出ていないのかもしれません。また、吸ってもなかなか母乳が出ない場合は、不機嫌になったり吸っている途中で乳首を離して泣くことも。一般的に授乳間隔は3時間おきくらいですが、それまで持たずに泣いてしまう場合は、お腹がすいているのかもしれません。または、暑い・寒い、甘えたいなどその他の理由があるのかもしれないので見極めることが大切です。
また、おしっこの回数が1日7回以下であったり、ウンチが硬い・力むたびに苦しそうな場合も、母乳不足の可能性があります。

ただし赤ちゃんによって個人差があります。便秘気味の赤ちゃんの場合はウンチがなかなか出ないこともありますし、暑い時期は汗をかくのでおしっこの回数が少なくなることもあります。母乳が十分出ていても、眠いときはずっとおっぱいを吸っている赤ちゃんもいるので、一つの目安として参考にしてください。

赤ちゃんの体重の増加量を確認する

母乳が十分に出ていれば、赤ちゃんの身体も順調に大きくなります。そのため、赤ちゃんの体重の増減量から、母乳量が足りているか推測することができます。

生後3ヶ月までの赤ちゃんの目安となる体重の増加量は1日約25~30gくらいです。赤ちゃんの体重が、病院を退院した日の体重や前回の体重測定から、1日30g前後増えているか確かめてみましょう。一般的には1力月で約700g~1kg体重が増加していれば、母乳は足りていると考えられるでしょう。

哺乳量測定という方法も

具体的にどのくらいの量を飲んでいるか知りたいという場合、赤ちゃん用のデジタルの体重計を使用する「哺乳量測定」という方法もあります。赤ちゃんの「飲む前の体重」を測定し、「飲んだ後の体重」を計り、差し引きから摂取した母乳量を計算するというものです。デジタル体重計はわざわざ購入しなくても、必要な時期だけレンタルで借りることもできます。

生後3〜4ヶ月は母乳不足になることも?

母乳不足となる原因は?

さまざまな原因がありますが、考えられるものは下記のようなものです。

・「遊び飲み」をするようになり、飲む量が減る。
・母乳の味がわかり嫌がるようになる。・ママの休養不足で母乳の分泌量が減る。
・ママの水分摂取量の低下。
・乳頭、乳房トラブルになり、母乳を与えることが難しくなる。
・1ヶ月健診のあと、2~3ヶ月体重計測をしていなかったため、体重が増えていないことに気づきにくい。

生後3~4ヶ月というと、育児に慣れつつあるころ。赤ちゃんが生まれたばかりのころは「水分をたくさん飲まなければ」「母乳のために栄養を摂らなければ」など、食事や水分摂取に気をつけることが多いのですが、育児に慣れるに従っておろそかになってしまうことも。また、育児ストレスなどによって母乳の分泌量が少なくなっていることもあります。

母乳不足の対策

赤ちゃんが遊び飲みをする理由として、おっぱいに集中できないということが挙げられます。知恵がついてくるので、ママや赤ちゃんの周囲でおきていることに対し興味が出て、おっぱいに集中できないのです。落ち着いた静かな環境で授乳するようにしましょう。

また、ママも疲労をためないように休息をまめに取りましょう。また、食事にも気を配り、良質な母乳が分泌できるように心掛けたいものです。

順調に体重が増えているか、1ヶ月に1回は赤ちゃんの体重を測定することも大切です。母子健康手帳などにある「成長曲線」を参考に、チェックしてみましょう。

母乳にこだわらず粉ミルクも検討する

完全母乳で育てている人の中には、体重の増加量を見た医師からミルクを足すように指導を受けることもあるでしょう。「絶対に母乳だけで育てたい!」と、完全母乳に執着するママもいるかもしれませんが、医師や保健師・助産師に指導された場合は母乳+粉ミルクの混合も検討しましょう。粉ミルクの味や哺乳瓶に赤ちゃんが慣れれば、ママの体調が悪いときや外出時などに、パパや周囲の人がミルクを与えることもできます。

母乳が出ないときにおこなうことは?

あげようとしても母乳があまり出ない……そのようなときの対処法を紹介します。

母乳マッサージをする

母乳がうまく分泌するように、乳房マッサージを取り入れてみましょう。乳房の基底部をよく動かすことで、血液循環が良くなります。また、乳房の中にある小葉という部分で作られる母乳を乳管洞まで促すことができるため、母乳の分泌促進につながります。

ただし、むやみにマッサージをすると乳腺炎の原因になってしまうこともあります。マッサージをした後に違和感があったり、痛みが出たりした場合は、マッサージは中止して母乳外来や助産師に相談をしましょう。

母乳外来を受診する

母乳外来で、助産師から直接、乳頭(乳首)マッサージを受けるのもひとつの方法です。自分で乳房の基底部を動かすマッサージとは違い、かなりの痛みを伴いますが、これで分泌量が増えたという声も多いのです。母乳が出ないという悩みを、経験豊富な助産師に聞いてもらうことで、気持ちも軽くなりそうですね。

まとめ

母乳が出ない原因はさまざま。必要以上に自分を追い詰めてしまうと、ストレスで余計に母乳が出なくなってしまいます。食事や水分摂取に気をつけるほか、母乳の分泌に大切なホルモンが出るように、母乳が出なくてもおっぱいを吸わせてあげることも大切です。どうしても母乳が出ない場合は、粉ミルクもうまく取り入れてみましょう。授乳に関して不安なことがあるときは一人で悩まず、助産師やかかりつけの医師などに相談し、気持ちを軽くして育児に取り組みましょう。

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビウーマン子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.08.20)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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