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2021年09月16日 20:25 更新

【医師監修】新生児の母乳の量・授乳間隔は?不足時のサインをチェック

妊娠中から「赤ちゃんが生まれたら母乳で育てたい!」と考えているママも多いことでしょう。実際に母乳育児がスタートすると、母乳の量が足りているのか、ミルクを足したほうがいいのかなど、さまざまな悩みが出ることも。今回は母乳が出始めるタイミングや、母乳が足りないときのサインなどをまとめました。

新生児の母乳授乳は1日どのくらい?

生まれたばかりの新生児

※画像はイメージです

新生児期の赤ちゃんの母乳を飲む量は1日にどのくらいなのでしょうか? 子の体質や運動量によっても変わってきますが、だいたいどのくらいの母乳を飲むのか解説します。

生まれたばかりの新生児の胃はさくらんぼ大

赤ちゃんはなぜ少量ずつ、回数を多く母乳を飲むのでしょうか?その理由の一つとして、赤ちゃんの胃の容量が小さいということがあります。

生まれてすぐの赤ちゃんの胃の大きさはさくらんぼほどで、5~7ml程度しか容量がないとされています。

その後ママの母乳量が増えるのと同じように赤ちゃんの胃も大きくなりますが、生後3日目でくるみ大(容量は22~27ml程度)、生後1週間でもあんず大(容量は45~60程度)と大さじ2杯ほど。

新生児期が終わるころには80~150ml[*1]と成長しますが、それまでは1回に飲める量が少ないためすぐにおなかが空くので、特に新生児期は必然的に授乳回数が多くなることになります。

関連記事 ▶︎母乳はいつから出るの?出をよくする2つのポイント

目安は1日8〜12回ほど。それ以上になることも

新生児の授乳

母乳の場合、授乳回数の目安としては1日8~12回ぐらいですが、これはあくまでも目安。

回数にとらわれず、赤ちゃんが欲しがるときに飲みたいだけ飲ませてあげる「自律哺乳(じりつほにゅう)」という考え方もあり、その場合は授乳回数が10数回以上になることもあります。

また、赤ちゃんを産んだらすぐに十分な量の母乳が出るわけではありません。母乳は産後2日ごろから出始め、その後4日ごろまでに量が増えてくることが多いとされていますが、その時期や量には個人差があり、十分な量が分泌されるまでにはもう少し時間がかかる場合もあります。

授乳量や回数について、不安があるようであれば医師や助産師に相談をしながら進めましょう。

関連記事 ▶︎月齢別の授乳間隔の目安は?長い・短いときの原因と対策

もしかして母乳不足? と感じたら

大体の授乳回数がわかったところで、心配なのは「自分の母乳量で赤ちゃんは足りているの?」ではないでしょうか。おっぱいには目盛りが付いているわけでないので、実際に必要な量だけの母乳が出ているのかわかりません。ここでは、母乳不足のサインについて解説します。

母乳不足のサインをチェック

新生児の母乳授乳

赤ちゃんの胃の容量は小さく、一定量の母乳が出ていればすぐ満腹になり、おっぱいから離れます。

しかし、いつまでもおっぱいに吸い付いて離れなかったり、離すとすぐに泣く場合は、必要なだけの母乳が出ていない(もしくは飲み取れていない)のかもしれません。母乳不足の見分け方としては、以下のようなものがあります。

授乳時間が長くかかり、赤ちゃんがなかなかおっぱいを離さない
・体重増加不良
・おしっこの量や回数が減る
・便秘が続く
・赤ちゃんが不機嫌


ただし、これらには赤ちゃんによって個人差があります。

便秘気味の赤ちゃんの場合は母乳量が十分だとしてもうんちがなかなか出ないこともありますし、暑い時期は汗をかくのでおしっこの回数が少なくなることもあります。

母乳が十分出ていても、眠いときはずっとおっぱいを吸っている赤ちゃんもいるので、目安のひとつとして参考にしてください。
関連記事 ▶︎授乳時間が長い!短い!授乳時間の目安、原因と対処法
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赤ちゃんの体重の増加量を確認する

母乳が十分に出ていれば、赤ちゃんの身体も順調に大きくなります。そのため、赤ちゃんの体重の増減量から、母乳量が足りているか推測することができます。

生後3ヶ月までの赤ちゃんの目安となる体重の増加量は1日約25~30g[*3]くらいです。赤ちゃんの体重が、産院を退院した日の体重や前回の体重測定から1日30g前後増えているか確かめてみましょう。

一般的には1ヶ月で約700g~1kg程度体重が増加していれば、母乳は足りていると考えられるでしょう。

関連記事 ▶︎赤ちゃんの体重は?新生児~1歳までの体重の目安

哺乳量測定という方法も

体重計に乗る赤ちゃん

具体的にどのくらいの量を飲んでいるか知りたいという場合、赤ちゃん用のデジタルの体重計を使用する「哺乳量測定」という方法もあります。

赤ちゃんの「飲む前の体重」を測定し、「飲んだ後の体重」を計り、差し引きから摂取した母乳量を計算するというものです。デジタル体重計はわざわざ購入しなくても、必要な時期だけレンタルで借りることもできます。

母乳にこだわりすぎず、粉ミルクを足すことも検討する

母乳のみで育てている場合、医師が体重の増加量などから判断しミルクを足すように指導を受けることもあります。

「絶対に母乳だけで育てたい!」と、母乳のみの育児にこだわるママもいるかもしれませんが、医師や保健師・助産師に指導された場合は、母乳+粉ミルクの混合栄養も検討しましょう。

粉ミルクの味や哺乳瓶に赤ちゃんが慣れれば、ママの体調が悪いときや外出時などに、パパや周囲の人がミルクを与えることもできます。
関連記事 ▶︎母乳/ミルク/混合 タイプ別お悩み相談22件

まとめ

眠る新生児

母乳は最初から十分な量が出るわけではありません。母乳育児が軌道に乗るまでは時間がかかることもありますので、母乳が出なくてもおっぱいを吸わせてあげることも大切です。どうしても母乳が出ない場合は、粉ミルクもうまく取り入れてみましょう。

自分を責めたりせず、授乳に関して不安なことがあるときは一人で悩まないで助産師やかかりつけの医師などに相談し、気持ちを軽くして育児に取り組みましょう。

参考文献
[*1]メデラ「新生児の胃の大きさの目安」
[*2]母性看護過程(医学書院)「母乳不足の見分け方」p.857
[*3] Casey PH. Failure to thrive. Developmental-Behavioral Pediatrics 4th eds. Carey WB, Crocker AC, Coleman WL, Elias ER, Feldman HM eds. Saunders Elsevier Philadelphia PA. pp.583-91,2009

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビ子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.08.20)

※記事の修正を行いました(2019.05.31)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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