言い方がきつい人は育ちが関係している? 厳しい口調になってしまう心理と上手な付き合い方
身の周りに言い方がきつい人はいますか? 同じ言葉でも表情や声のトーンで、受け手に与える印象は変わるもの。場合によっては、関係に摩擦が生じたり誤解を招いたりすることもあるでしょう。
では、言い方がきつい人は、なぜそのような口調になってしまうのでしょうか? そこには育った家庭環境が関係しているかもしれません。
今回は、言い方がきつい人の育ちや心理、うまく付き合っていくための対処法について解説していきます。
言い方がきつい人=育ちが悪い人なの?
言い方がきつい=育ちが悪いとは一概には言い切れません。しかし、家庭環境による影響を受けている可能性はあるでしょう。
コミュニケーション能力は学校や交友関係の中で自然と身に付きますが、常識や価値観、人格に関しては家庭内のしつけによって形成されることが多いもの。
子どもは親の姿にそのまま影響されやすいため、言い方がきつい親の元で育てば子もそれを見習ってしまうのです。
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言い方がきつい人の心理
では、言い方がきつい人にはどのような心理が働いているのでしょうか?
(1)きつい言い方であると自覚していない
きつい言い方をする親の元で育った人であれば、自分が攻撃的な口調であることに全く自覚を持っていないケースが考えられます。
高圧的な話し方になってしまうのは子どもの頃からの癖であり、悪気があっての行動ではないでしょう。この場合は、周りが指摘することで改善される可能性が十分あります。
(2)人から指摘されるのが嫌い
人から指摘されることを嫌う人は、言い方がきつくなる傾向があります。
彼らは他者に否定されたくないという思いが強いのでしょう。高圧的な態度をとることで、反論できない状況を作ろうとしていることが考えられます。
自信がないからこそ、きつい口調で自分を大きく見せようとしているのです。
(3)自分の気持ちが最優先
言い方がきつい人の中には、自己中心的で常に自分のことしか考えていないケースもあります。
彼らは「こう言ったら相手はどのような気持ちになるのか」といったところまで考えが及ばないため、思いついた言葉をそのまま口にしてしまうのです。
相手の気持ちよりも自分のことが大切なため、周囲に迷惑を掛けている自覚や罪悪感といった感情が芽生えることも少ないでしょう。
(4)好き嫌いが激しい
仲の良い人とは問題なくコミュニケーションがとれるにもかかわらず、自分が嫌いな人にはきつい言い方になってしまうという人も。
人によって態度を変えるのは、あまり良い印象を与えません。好き嫌いが態度にはっきり出てしまうのは、人間関係のトラブルにつながる可能性も高いでしょう。
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(5)プライドが高い
言い方がきつい人はプライドが高い傾向にあります。常に他者より自分の方が上でいたいと思っているため、見下したような口調になるのです。
ただし、このタイプは偉い人や自分より強い存在の人に対しては良い顔をすることも。そのことがバレてしまえば周囲の人から避けられる存在になってしまうでしょう。
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言い方がきつくなってしまう原因
言い方がきつくなってしまうのはなぜなのでしょうか? ここからは、考えられる原因を具体的に解説していきます。
(1)言葉の引き出しが少ないから
他者と上手にコミュニケーションをとれる人は、言葉の引き出しを多く持っている傾向があります。
一方で、言い方がきつい人は、その時に応じた適切な言い回しが思い浮かばないことも。彼らは、うまく自分の気持ちや考えを言語化できないために、きつく聞こえる言い方になってしまうのです。
(2)常にストレスを抱えているから
常にストレスを抱えていると、つい口調がきつくなってしまいがち。
彼らは自分のことで精一杯のため、周囲に対してなりふり構わずに八つ当たりしたり、言葉が荒くなってしまったりするのです。
心に余裕がなくなった結果、冷静さを失い、相手を思いやることができない状態になっているのかもしれません。
(3)相手の気持ちを考えるのが苦手だから
言い方がきつい人の中には、シンプルに相手の気持ちを考えるのが苦手な人も。
彼らは自己中心的で思いやりの気持ちが少ないのが特徴です。そのため、自分の言葉によって傷つく人がいるということに気づいていない可能性も大いにあるでしょう。
この状態が続けば、次第に周囲の人から敬遠され、人が離れていく原因になってしまいかねません。
言い方がきつい人への対処法
言い方がきつい人とずっと話していると、こちらが精神的につらくなってしまう可能性も。しかし、距離を置きたくても、仕事などの関係でどうしても関わらないといけないこともありますよね。
ここからは、言い方がきつい人への対処法をいくつか紹介していきます。
(1)話を早く終わらせる
言い方がきつい人と会話する時は、話をできるだけ早く終わらせることを心掛けてみましょう。事前に伝えたいことを決めておき、会話を長引かせないことがポイント。
相手から話し掛けられた時は、「分かりました」などシンプルな受け答えでなるべく早く切り上げるのがおすすめです。
(2)冷静に対応する
言い方がきつい人の対処法として、冷静に対応することも大切。
理不尽で頭にくることがあっても、こちらが感情的になってしまうと、会話が成り立たず状況は悪くなる一方。また、相手の強い口調にこちらがひるんでしまうと、さらに見下した態度をとられる可能性があります。
そのため、言い方がきつい人との会話では隙を与えず、あくまで対等な立場でのコミュニケーションを心掛けてみてください。
相手の高圧的な態度に反応することなく、冷静に対応することでトラブルを防ぐことができるでしょう。
(3)割り切って接する
「言い方がきついのは仕方ないこと」と、割り切って対応するのも1つの方法です。
家庭環境によるもので、相手は悪気があって話しているのではないと思うことで、次第に気にすることなく会話ができるようになるかもしれません。
「この人はこういう人だ」とカテゴライズすることで、必要以上にストレスを感じることもなくなるでしょう。
(4)周囲の人に頼る
言い方がきつい人と会話をしていると、こちらが我慢を強いられることも多々ありますよね。ストレス状態が続けば、精神的に大きな負荷がかかり、あなた自身が体調を崩す原因にもなりかねません。
そのため、耐えられないと思う場合は上司に相談をしたり、誰か間に入ってもらったりして周囲の人を頼ってみましょう。1人で抱え込まないことが大切ですよ。
言い方がきつい人とはうまく付き合うことが大切
言い方がきつくなってしまうのは、育った家庭環境の影響などさまざまな要因が存在するため、指摘をしたところで改善されるかどうかは難しいところでしょう。
そのため、こちらが精神的に疲弊してしまわないように適切な距離感を保つのが一番。必要に応じて、周囲を頼るなど自分を最優先する気持ちを持つことが大切です。
今回紹介した対処法などを参考にしながら、無理のない範囲で言い方がきつい人との適度な関係を築いていきましょう。
(#Lily_magazin)
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※この記事は2024年04月16日に公開されたものです