「になります」は敬語? 間違えた使い方と注意点、正しい例文を紹介
「になります」の使い方と例文
「になります」は、多くの意味を持つ言葉です。そのため意味によって使い方が変わります。ここでは、シーンに合せた使い方と例文について紹介します。
役職や所属が変わる場合
「になります」は、元の状態から、違う状態に変化することを表す時に使用されます。
ビジネスシーンでは、これから役職が変わったり、部署が変わったりする際に「になります」を使います。その他にも社名変更など現状から変わる時に使える表現です。
・「次の人事で、課長になります」
・「来月から配属は、営業部になります」
・「来期から社名を変更し、株式会社○○になります」
日程や時間の変更を知らせる場合
日程や時間が変更になった場合に使うこともできます。その際は、具体的な日にちや時間を知らせると共に変更になった理由も伝えた方が良いでしょう。
・「現在商品の在庫が切れているため、商品のお届け日は来週以降になります」
・「欠席者が多いので今月の会議は中止です。次回は来月になります」
「になります」の間違った使い方・注意点
ここでは「になります」の誤用や注意点について解説します。
(1)変化していないものに使うのは誤用
「こちらが資料になります」や「お手洗いはこちらになります」これらは「になります」の間違った使い方です。
「になります」は、今までと違った状態に変わることや時間の経過を表す時に使います。資料やお手洗いは変化したわけではないので「こちらが資料です」「こちらがお手洗いでございます」が正しい表現です。
(2)「になりますでしょうか」は二重敬語
「でしょうか」とは「だろうか」の丁寧な表現です。つまり「なりますでしょうか」は「なる」の丁寧語「なります」に「だろうか」の丁寧語「でしょうか」を付け加えた言葉です。
このように、同じ種類の敬語を二重に使ったものを「二重敬語」と言います。一般的には適切ではないとされているため、「になりますでしょうか」は使わないように注意しましょう。
「になります」はビジネスシーンで使える言葉
「になります」は丁寧で正しい表現なので、ビジネスシーンでは上司や取引先など目上の方に対しての会話や文書などで使用できます。
ただし、使い方には注意点が多いため、記事を参考にして、正しい意味や使い方を覚えてくださいね。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2024年01月09日に公開されたものです