「先方様」は間違い? 「先方」の正しい使い方を解説(例文つき)
「先方」の言い換え表現
ここでは、「先方」の言い換え表現を紹介します。
(1)「先様(さきさま)」
「先方」は、「先様(さきさま)」と言い換えることができます。「先様」とは、相手や話題に上がっている人の敬称です。
ただし、「先様」はやや古風な言い方で「先方」と比べると一般的ではないので、伝わりにくいかもしれません。その場合は「先方」と言い換えましょう。
(2)「相手方」
「先方」は「相手方」と言い換えることもできます。
「相手方」というと、契約や事件の当事者を指す法律用語を連想するかもしれませんが、単に「相手の側」という意味もあるため、ビジネスシーンで用いても問題ありません。
「先方」の対義語
「先方」の対義語としては、以下が挙げられます。
- 当方(とうほう)
- 弊社
- こちら
「先方様」は間違った表現
「先方」は、相手に直接使う言葉ではないため敬語が存在しません。そのため、「様」をつけた「先方様」は誤用といえます。
社内で取引先などの第三者を指す時は、シンプルに「先方」でOKです。または社名を使って「○○社」、名前を使って「○○様」と表現する方法もあります。
また、「先方」は相手に直接使うことはできません。相手を呼ぶ時は、場面に応じて「御社」「貴社」などの呼称を使い、コミュニケーションを円滑に進めましょう。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2023年12月26日に公開されたものです