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「進めて参ります」の意味とは? 使い方と例文、敬語かどうかを解説

にほんご倶楽部

「進めて参ります」の使い方と例文

「進めて参ります」は、調査や計画など、さまざまな物事を指して使われます。

「~のために進めて参ります」「~ように進めて参ります」などと、目的や理由を添えて言うと、相手に意図が伝わりやすくなるのでおすすめです。

例文

・「原因究明のため、さっそく調査を進めて参ります」

・「それでは、こちらの予算で計画を進めて参ります」

・「ご希望の納期に間に合うよう、迅速にプロジェクトを進めて参ります」

「進めて参ります」を使う時の注意点

「進めて参ります」は、様々な物事の進行を表せるため、ビジネスでは幅広く使える便利な言葉です。しかし、使う場面を間違えると、相手に失礼な印象を与えてしまったり、信用を失ってしまったりする可能性があります。

ここでは、「進めて参ります」を使う時の注意点を確認していきましょう。

(1)相手の動作には使えない

前述しましたが、「進めて参ります」に含まれる「参る」は、自分や身内の動作に使う謙譲語です。

そのため、上司や取引先など、相手が物事を進める時に「進めて参ります」と言うと失礼にあたるので注意してください。上司や取引先に物事を進めてもらいたい場合は「進めていただけると幸いです」と表現すると良いでしょう。

(2)自分より目下の人には使わない

「進めて参ります」は謙譲語であるため、自分より立場が下の人に使うのは正しくありません。

自分より目下の相手に言う場合は、「進めていきます」などと丁寧語に置き換えて表現すると良いでしょう。

「進めて参ります」の言い換え表現

「進めて参ります」という言葉は、いくつかの言葉に言い換えられます。状況やシーンに応じて使い分けましょう。

(1)「していきます」

「進めて参ります」と言うのが大げさに感じられる時は、「していきます」に言い換えてみましょう。

「進めて参ります」は目上の人相手に使う謙譲語ですが、「していきます」は誰を相手にしても使える丁寧語です。

ただし、「していきます」単体では意図が伝わらないので、「調査していきます」などと具体的な動詞や目的語を補って表現することが大切です。

(2)「所存でございます」

「進めて参ります」は「所存でございます」という言葉に言い換えができます。「所存」は「しょぞん」と読み、心に考えを思い描いていることを表します。

そのため、「所存でございます」と言うことで、ただ物事を進めるだけでなく、それに対して前向きな気持ちを持っていることを表すことができます。

ここぞというタイミングで「所存でございます」を使うと、強い覚悟をもって臨む姿勢を相手にアピールすることができるでしょう。

ただし、「所存でございます」は「進めて参ります」と同様に、目上の相手に使う表現です。部下や後輩など目下の相手に使うのは不自然なので注意しましょう。

「進めて参ります」は物事を進める際に使える言葉

「進めて参ります」は、物事を進めることを表す謙譲語です。ビジネスの場でよく使われ、目上の人に対しての敬意を表すことができます。

会話から文章まで幅広く使える表現なので、ぜひビジネスシーンで活用していきましょう。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

※この記事は2023年12月01日に公開されたものです

にほんご倶楽部 (敬語・ビジネス用語専門編集プロダクション)

いつも使っているけれど間違った認識も多い「敬語」や「ビジネス用語」。人にはなかなか聞けない常識から応用編まで、日本語に関する情報を発信。

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