「答える」「応える」の違いとは? 言葉の意味や使い分け方、類語を解説
「答える」の類語
次に「答える」と「応える」、それぞれの類語を紹介します。頭に入れておくとボキャブラリーが増えるだけでなく、さまざまな場面に合うフレーズを使えるようになりますよ。まずは「答える」の類語です。
(1)「返答する」
「返答する」は相手からの呼びかけや問いかけに対して返事することを指す言葉です。
「答える」とほとんど意味は変わらないのですが、「返答」は「具体的な内容を返すこと」が前提。
例えば「会議の日程を聞く」「商品の価格変動について聞く」などのような場面で、「返答する」を使います。
(2)「回答する」
「回答する」は、質問や要求に答える時に使用されるフレーズです。ビジネス上では「社内アンケート」や「顧客の質問」などに「答えを出す」という時に使用されますね。
そのため場面は限られますが「答える」の類語として位置づけられるものです。
同じ読みの「解答」もありますが、こちらはテストやクイズなど問題を解く際に使うものと覚えておきましょう。
「応える」の類語
次に「応える」の類似表現を紹介します。含まれる意味やニュアンスには少しの差がありますので、しっかり場面を見極めて使うようにしましょう。
(1)「報いる」
まず「報いる」は「むくいる」と読みます。こちらは「相手から受けた物事に対して、それに値するお返しをすること」を意味する単語です。例えば上司から受けた恩恵に応える時に「恩義に報いる」というような使い方をします。
しかしこの言葉には「仕返しをする」という意味も含まれていますので、相手に失礼がないよう、使用する際は前後の文にも注意する必要があります。
(2)「応じる」
「応える」が「相手に反応する」ことを指すのに対し、「応じる」は、相手や外部からの働きがけに対して行動することを指す単語です。
「応じる」は相手の要求に対して臨機応変な対応をする際にも使うので、「応える」とは若干のニュアンスの違いがあります。
「答える」と「応える」は相手の投げかけによって使い分けが必要
「答える」と「応える」は、同じ読み方であるにもかかわらず、若干の意味とニュアンスの違いがあることが分かりました。ビジネスシーンで使うためには、小さなニュアンスの違いを把握して正しく使うことがとても重要です。
ぜひ本記事を参考に、ビジネスシーンで役立ててくださいね。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2023年11月22日に公開されたものです