ビジネス用語「ポンチ絵」の意味とは? 使い方や類語を解説
「ポンチ絵」という言葉を聞いたことはありますか? ある業界ではなじみの深い言葉ですが、「全く聞いたことがない」という人も少なくないかもしれません。この記事では、ビジネスシーンにおける「ポンチ絵」の意味や使い方を例文と共に解説します。
「ポンチ絵」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「ポンチ絵」とは、主に建設業界や製造業界で用いられるビジネス用語です。
この記事では、「ポンチ絵」の意味や由来、使い方について解説していきます。
ビジネスシーンにおける「ポンチ絵」の意味
まずは、「ポンチ絵」の正しい意味を押さえておきましょう。「ポンチ絵」には、次の2つの意味があります。
ポンチ絵(ポンチえ) の意味・使い方
1 風刺や寓意を込めた、こっけいな絵。漫画。
2 概略図。構想図。製図の下書きとして作成するものや、イラストや図を使って概要をまとめた企画書などのこと。出典:(『デジタル大辞泉』小学館)
ビジネスシーンで用いられる場合は、2の「概略図」や「構想図」を指す場合が多いです。
例えば、製造業などで「新製品のデザインをポンチ絵でお願い」と言うと、「新製品のデザインを下書きで作成してほしい」という意味を表します。
また、官公庁では事業計画を図形でまとめたものを「ポンチ図」と呼ぶこともあるようです。
「ポンチ絵」の由来とは?
「ポンチ絵」という言葉の由来について、辞書では次のように解説されています。
英国の風刺漫画雑誌「パンチ(Punch)」からとも、またはこれにならって文久2年(1862)ごろに英国人ワーグマンが横浜で発刊した漫画雑誌「ジャパン‐パンチ(The Japan Punch)」からともいう。
出典:(『デジタル大辞泉』小学館)
漫画雑誌の「パンチ」が「ポンチ」へと変化したことが「ポンチ絵」の語源のようです。
元々は「こっけいな絵」や「落書き」といった意味合いで使われていましたが、そこから転じて「簡単な下書き」や「概略図」のような意味としても使われるようになったと考えられます。