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「させていただいております」は正しい敬語? 言い換え表現も紹介

にほんご倶楽部

「させていただいております」の正しい使い方(例文つき)

「させていただいております」は「させていただく」が元になった言葉なので、使い方は「させていただく」とほぼ同じです。

文化庁の『敬語の指針』によると、「(お・ご)~(さ)せていただく」という敬語の形式は、以下2つの条件が満たされた場合での使用が適切とされています。

1.相手または第三者の許可を受けて行う
2.そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちがある

例えば、「私事で恐れ入りますが、日程を再調整させていただいております」は正しい使い方といえます。

なぜなら、日程の再調整には関わる人の許可が必要であり、調整することで都合が良くなるという恩恵を得られるからです。

「させていただいております」の間違った使い方(例文つき)

「させていただいております」の間違った使い方としては以下の2パターンが考えられます。

(1)「させていただく」の使用条件に当てはまらない時
(2)二重敬語になる時

1つずつ見ていきましょう。

(1)「させていただく」の使用条件に当てはまらない時

「相手または第三者の許可を受けて行う」「そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちがある」という2つの条件に当てはまらない場合、「させていただいております」を使うのは不適切と考えられます。

例えば、「本日司会を務めさせていただいております」「アップロードいただくファイルの形式はjpgを推奨させていただいております」などはNG。これらの場合、事前に誰かの許可を得ているわけではないからです。

(2)二重敬語になる時

「させていただいております」の「させていただく」の部分は、「させてもらう」の謙譲語です。謙譲語を重ねて使うと二重敬語になってしまうので要注意です。

例えば、「拝見させていただいております」とすると「拝見」が謙譲語、「させていただく」も謙譲語なので、二重敬語になります。この場合は、シンプルに「拝見します」「拝見しております」でOK。

「させていただいております」は別の謙譲語と組み合わせて使わないようにしましょう。

▶次のページでは、「させていただいております」の言い換え表現を紹介します。

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