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「一口に言っても」の意味や使い方とは? 例文・使う際の注意点・言い換え表現

にほんご倶楽部

「一口に言っても」というフレーズは、ビジネスシーンで使っても問題ないのでしょうか? また、「一言で言っても」との違いとは。今回は「一口に言っても」の意味や使い方を例文とともに解説した上で、注意点や言い換え表現まで紹介します。

ビジネスシーンでよく耳にする「一口に言っても」という言葉。使ったことがある人も少なくないのでは?

しかし「一言で言っても」のような似たフレーズもあり、「使い方は合っているのか」「使用場面は間違っていないか」など、不安を感じたことがある人も多いかと思います。

この記事では「一口に言っても」の正しい意味や使い方を、例文を含めて解説。あわせて使用時の注意点や言い換え表現も紹介します。

「一口に言っても」の意味

「一口に言っても」とは、「一口」と「言っても」が組み合わさった言葉です。

まずは「一口」の意味を見てみましょう。

ひとくち【一口】
(1)一度に全部を口に入れること。一度に食べること。
(2)1回、口に入れること。その分量。また、少しばかり飲食すること。
(3)手短にいうこと。
(4)少し物を言うこと。一言。
(5)あるひとまとめ。1単位。
(6)分け前。割当て。
(岩波書店『広辞苑 第七版』)

「一口に言っても」の場合は(3)(4)にあたり、物事を簡単に言うことを意味しています。

「一口に言っても」は「○○と一口に言っても××だ」という文章を簡略化したもの。

いろいろな種類があるものを1つにまとめた「○○」の言葉の後に「××」と続けることで、「一括りにはまとめられない」といった抗議や批判的なニュアンスを表す言葉です。

「言っても」の「ても」は逆説を表しているため、後に続くのは前の文の反対の概念が置かれ、「簡単に一括りにまとめられているけれど、本当はこうである」ということを伝えられます。具体例は後述の例文を参考にしてみてください。

「一口に言っても」と「一言で言っても」の違いは?

「一口に言っても」と似た表現で使い方に悩むことも多いのが「一言で言っても」です。

実はこの2つのフレーズ、使い方や意味に特に違いはなく「一言で言っても」も「一口に言っても」と同様の使い方が可能です。

「一口に言っても」の使い方と例文

ビジネスシーンだけでなく日常会話でもよく耳にする「一口に言っても」。幅広いジャンルを一括りにした時や、複雑な話を簡易化した時になど、抗議や否定・批判の意味を込めて使われる言葉です。

ビジネス上では、複雑な話の内容を噛み砕いて述べる前触れとして使われることも多いですね。

▶次のページでは、「一口に言っても」の例文を紹介します。

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