お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「ご自由にお持ちください」とは? ビジネスシーンでの使い方や例文・言い換え表現

にほんご倶楽部

「ご自由にお持ちください」とは、「気兼ねなく持っていってください」という意味の言葉です。今回は「ご自由にお持ちください」の使い方や例文、使用上の注意点のほか、言い換え表現も紹介します。

「ご自由にお持ちください」とは、パンフレットやフリーペーパー、試供品などによく見かける言葉であり、特に嫌な気分にならない言葉です。

しかし、実際に職場やビジネスシーンにおいて本当に使っても良いのか、迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

この記事では「ご自由にお持ちください」について分かりやすく深掘りしていき、例文やビジネスシーンでの活用例などを紹介します。

使う上での注意点や言い換え表現も解説しますので、今後の表現方法としてぜひお役立てください。

「ご自由にお持ちください」の意味

「ご自由にお持ちください」とは、「気兼ねなく持っていってください」の意味を持ちます。

こちらが目上の方に尊敬の意味を込めて「気兼ねなくどうぞ」と表現している言葉となり、ビジネス上でも文章や口頭など日常的に幅広く使われる表現方法です。

「ご自由にお持ちください」は敬語?

「ご自由にお持ちください」は、「お持ちください」という尊敬語から構成されているため、敬語として使用できます。

「ご自由にお持ちください」の使い方(例文つき)

「ご自由にお持ちください」とは、「気兼ねなく持って行ってください」という意味で使用できます。また、配布物などの場合は、口頭ではなく文章を添えておくだけでも十分伝わる言葉です。

実際に、「ご自由にお持ちください」はどのような使い方ができるのか見ていきましょう。

例文

・そちらのパンフレットはご自由にお持ちください。

・弊社のカレンダーになります。よろしければご自由にお持ちください。

・こちらは試供品です、どうぞご自由にお持ちください。

「ご自由にお持ちください」を使う時の注意点

「ご自由にお持ちください」とは、「手に持って」を尊敬語にした敬語表現です。一見失礼のないように聞こえますが、使う相手を間違えると誤解を与えてしまうかもしれません。

ここでは「ご自由にお持ちください」の注意点を紹介します。

目上の人に対しては語尾を変える

「ご自由にお持ちください」とは、「自由に持って行ってください」の尊敬語ですが、厳密にいうと、「ください」が含まれているため、相手によっては命令のニュアンスに聞こえる場合があります。

身近な関係性であれば敬語表現として成り立ちますが、初対面であったり目上の人であったりする場合は注意が必要です。

目上の人や初対面の方に使う場合は、「ご自由にお持ちくださいませ」と語尾を「ませ」に変えるだけで、角が立たず柔らかな印象になります。

「ご自由にお持ちください」の言い換え表現

「ご自由にお持ちください」は、シーンによって言い換えもできる言葉です。他にどのような言い換え表現があるのか紹介していきます。

「ご自由にお持ち帰りください」

来社されたお客さまが退社される際、何かを差し出す時に「ご自由にお持ちください」では、手に持つべきか持って帰るべきか戸惑ってしまうこともあるでしょう。

その場合、「ご自由にお持ち帰りください」と伝えることで、お客さま側は「持って帰っていいんだな」と確信を得ることができます。

さらに、「どうぞ、そちらの○○はご自由にお持ち帰りください」とはっきりと伝えると、お客さまは何を持って帰ればいいか迷うこともなくなり、より丁寧な表現になるでしょう。

より具体的かつ丁寧に伝えるのであれば、「どうぞご自由にお持ち帰りください」と伝えてみてください。

「お持ちいただければ幸いです」

「お持ちいただければ幸いです」は、上司はもちろん、取引先や目上の人にもやわらかな印象を与える言い換え表現です。

また「いただければ幸いです」とは、お願いの意味を丁寧に表現した言葉です。依頼する際のビジネスメールや、目上の人に伝える時に重宝するでしょう。

相手にお願いする要素が含まれているものの、強制的な印象がないうえ、「お持ちいただけるとうれしいです」という気持ちを込めて伝えられます。

「ご自由にお持ちください」は口頭や文章に使える尊敬言葉

「ご自由にお持ちください」は、「持って帰ってください」を丁寧に表現した尊敬言葉です。文章で見かけても口頭で言われても、どちらも嫌な気分にはならないでしょう。

しかし、ビジネスシーンにおいては、細かいニュアンスが伝わりにくいことや、相手の立場を意識した上での使い方を考えなければいけません。

一見相手にとってはプラスになり得る言葉でも、伝えたい内容が不透明であったり、失礼になったりなどする場合があるため、適切な使い方をすることが重要といえるでしょう。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

※この記事は2023年08月09日に公開されたものです

にほんご倶楽部 (敬語・ビジネス用語専門編集プロダクション)

いつも使っているけれど間違った認識も多い「敬語」や「ビジネス用語」。人にはなかなか聞けない常識から応用編まで、日本語に関する情報を発信。

この著者の記事一覧 

SHARE