夢だと気づいてはいけない夢「明晰夢」の特徴は? 危険性やメリット・デメリットを紹介
夢だと気づいてはいけない夢があると知っていますか? それは「明晰夢」といわれます。この記事では明晰夢とは何か、またその危険性や見てしまった時の対処法について解説します。
夢を見ていて、その最中に「これは夢だな」と気づいたことはありますか? 実はこの現象を「明晰夢」といって、夢だとは気づいてはいけないといわれています。
では、明晰夢とはどのような夢で、見たらどうしたらいいのでしょうか。明晰夢のメリット、デメリットも合わせて解説していきます。
夢だと気づいてはいけない夢はある?
夢だと気づいてはいけない夢、「明晰夢」についてまとめてみました。
夢の中で夢と気づく「明晰夢」とは
夢だと気づいてはいけない夢、「明晰夢」とは、簡単にいうと、見ている最中に夢だと気づきながらも目覚めはせず、あたかも現実での体験のように感じられる夢のことです。
つまり、よりリアルに感じることができるのが明晰夢なのです。
睡眠は深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」の2つのサイクルを繰り返し、体や脳を休息させます。明晰夢は眠りが浅いレム睡眠の時に見るといわれています。
明晰夢の危険性
明晰夢は眠りが浅い時に起こるといわれています。また、神経が過敏になっているときにも見やすいようです。
夢だと気づいているのに、目覚めることもできずそのまま夢を見続けなくてはいけないので、体に負担がかかるそう。このようなことから、明晰夢は危険だといわれているのです。
夢だと気づいてはいけない夢の特徴
夢だと気づいてはいけない夢、「明晰夢」の特徴をいくつかあげていきます。
(1)これは夢だと気づきながら夢を見ている
明晰夢は、夢の最初から、あるいは途中から「これは夢だ」と気づきながら夢を見ているのが一番の特徴です。
自分が夢の中にいると自覚できるのは、楽しい夢ならいいですが、悪夢だったら最悪ですよね。
明晰夢は見ている感覚がリアルなため、恐い夢なら何倍も恐く感じてしまうのが特徴です。
いくら夢だと気づいていても、その感覚がリアルなら現実に起こっていることのように感じてしまうのでしょう。
(2)願望夢であることが多い
こうなったらいいなと現実で思っていることが夢に出てきた場合、明晰夢になることが多いようです。願望が強ければ強いほど、明晰夢になる可能性が高まるといわれています。
例えば、好きな人と両思いになる夢、試験に合格する夢などでしょうか。夢の中で願望がかなったのなら、自信になって現実でも同様のことが起こるかもしれません。逆に、願望がかなわなかった夢の場合は、自信を失ってしまうこともあり得ます。
(3)妙にリアルな感覚がある
例えば、人の腕をつかんだ感覚があるなど、明晰夢は妙にリアルだったりします。また、現実に起こったことやこれから起こることをまざまざと見せつけられることもあるといわれています。
そのため、夢だと気づいていても明晰夢にとらわれてしまうことがあるのでしょう。
(4)夢をコントロールできる
明晰夢は、自分で夢をコントロールできる場合があります。恐い夢を見ていたのに、楽しい夢に変えてしまうなど、自由自在に操れるのです。
これがやみつきになり、明晰夢を見たいと思い訓練する人もいるほどなのですが、明晰夢は心身に負担をかけるといわれています。なので、あまり明晰夢を見たいとは思わない方がいいかもしれません。
(5)目覚めたらとても疲れている
明晰夢は、見ている間ずっと考えたり、感じたりしているわけですから、普通の夢を見た後よりも疲労感が残る場合が多いとされています。
特に、恐い夢や悪い夢を見た場合は、人によっては汗をびっしょりかいていたりすることもあるようです。
(6)自分のドッペルゲンガーが出てくる
ドッペルゲンガーを見ると、不幸になるとの言い伝えがあります。実際に夢占いにおいても、ドッペルゲンガーは何らかのトラブルを暗示するもの。
ドッペルゲンガーを見ていることを夢だと自覚してしまうと、そのまま現実でもトラブルになる出来事を引き寄せてしまうかもしれません。
夢だと気づいてはいけない夢を見た時の対処法
では、明晰夢を見た場合はどうしたらいいのでしょうか。
明晰夢を見たら、頑張って起きましょう。明晰夢を見る時は、眠りが浅い状態なので、「これは夢なのだから起きよう」と自分に言い聞かせてください。
目覚めて、まだ起きるのには早い時間だったら、何かリラックスできることをしてもう一度ベッドに入るといいでしょう。リラックス効果のあるアロマオイルの香りを嗅ぐなどがいいかもしれません。
しかしながら、二度寝すると明晰夢を見やすくなるという説もあります。なので、あえて二度寝はせずに、起きているのも1つの方法です。
夢だと気づいてはいけない夢を見るメリット
明晰夢はよくないことばかりではありません。メリットもあるのです。
(1)プラス思考になれる
夢の内容がとても楽しいものであった場合、夢の中でワクワクしているはずです。
例えば、仕事がうまくいっていたり、お金持ちになっていたりする明晰夢を見たなら、プラスの感情を抱いているでしょう。
その楽しい気持ちが、夢から目覚めた後も続き、プラス思考になれるのです。
(2)夢の中でいい経験ができる
例えば、あなたが翌日に仕事のプレゼンをしなくてはならず、とても緊張して眠りについたとします。そのことが気になっていたせいか、夢の中でプレゼンをしている夢を見ることもあるでしょう。
この場合、明晰夢だとしても、夢の中でプレゼンの予行練習ができたということになり、本番では緊張せずにうまくできるかもしれません。
夢でいい経験をしたことで、現実がうまくいくこともあるのです。
(3)自分の本心に気づける
夢だと自覚すると、自分の本心に気づけるというメリットがあります。
夢で経験した出来事、話した内容は現実でとても重要なメッセージの可能性が考えられます。そのため、本心にいち早く気づいて必要な行動をとったり、周りに相談したりできるのです。
夢だと気づいてはいけない夢を見るデメリット
明晰夢を見るデメリットも当然あります。いくつかあげていきましょう。
(1)しっかり休めない
夢を見ていると自覚できるくらい浅い眠りの中で夢を見ているわけですから、脳がしっかりと休まらないのです。
つまり、寝ているのに徹夜をしたのと同じ状態に近いかもしれません。当然しっかりと休めないので、体にはよくないとされています。
(2)夢と現実の境目が分からなくなる
明晰夢はリアルな夢なので、本当のことだとつい思い込んでしまうことがあります。
例えば夢の中ではできていたことだと過信して、現実での努力を怠ることもあるかもしれません。
明晰夢の中で予行練習ができたため、現実でもうまくいくこともあると前述しましたが、夢と現実の区別がつかなくなるとそれが裏目に出ることもあるのです。
(3)金縛りと同じような状態になる
夢だと自覚していても眠ったままでいると、思うように体を動かせない金縛りのような状態になってしまうのです。
金縛りにかかると息苦しさや恐怖、強い不安を感じてしまう人もいます。そのため、夢だと気づいた結果、眠っても疲労がとれない、気持ちが暗いといった日常生活への影響につながってしまうのです。
明晰夢を必要以上に恐れない
明晰夢は、確かに体に負担のかかる夢ですが、たまに見る分には大丈夫です。
明晰夢にはメリットもあります。なので、1度明晰夢を見たくらいで、落ち込んだり気にしたりしないことです。
あまり怖がるとかえって精神衛生上よくありません。必要以上に恐れずに、あまりひんぱんに見るようなら、意識して夢から目覚めるようにしましょう。
(紅たき)
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※この記事は2023年05月12日に公開されたものです