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「していただけると幸いです」の意味と使い方は? 注意点と共に解説(例文付)

にほんご倶楽部

「していただけると幸いです」は、目上の方に何かを依頼したい時にビジネスメールなどでよく使われます。この記事では、「していただけると幸いです」の意味と正しい使い方を例文と共に解説。併せて、使用時の注意点や言い換え表現を紹介します。

「していただけると幸いです」は、メールや文書などの書き言葉で目上の方に丁寧に依頼をする時に使う言葉です。

柔らかい印象になり便利な表現ですが、場合によっては、曖昧な意味に聞こえてしまうことがあります。

この記事では、「していただけると幸いです」の意味や使い方、言い換え表現などを詳しく解説します。

「していただけると幸いです」の意味

まずは「していただけると幸いです」の言葉の成り立ちと意味を見ていきましょう。

さい‐わい〔‐はひ〕【幸い】
【一】[名・形動]
1 その人にとって望ましく、ありがたいこと。また、そのさま。しあわせ。幸福。「不幸中の—」「君たちの未来に—あれと祈る」「御笑納いただければ—です」
2 運のいいさま。また、都合のいいさま。「—なことに明日は休みだ」
3 (「さいわいに」の形で)そうしていただければしあわせだと人に頼む気持ちを表す。どうぞ。なにとぞ。

出典:(『デジタル大辞泉』小学館)

ビジネスシーンにおいて「幸い」は上記の1と3の意味で使われることが多いでしょう。

「していただく」は「してもらう」の謙譲語。つまり「していただける幸いです」は、「○○してもらえるとありがたいです」の敬語表現になっています。

「○○していただくようお願いします」と比較すると、一方的にお願いするニュアンスがなくなり、柔らかく丁寧な印象に聞こえます。

目上の方に自分の要望を受け入れてもらいたい時や、何かを依頼したい時に使うと良いでしょう。

「していただけると幸いです」の使い方と例文

「していただけると幸いです」は、「してもらえるとありがたいです」という趣旨の、柔らかく丁寧な依頼のフレーズです。

前述のとおり敬語表現なので、同僚や後輩に対して使うと仰々しい印象を与えることがあるので注意が必要です。

社内だけでなく取引先にも使える言葉なので、例文を参考に「していただけると幸いです」を活用してみてくださいね。

例文

・「お手数ではございますが、ご来社の前にお電話でご連絡をいただけると幸いです

・「アンケートを同封いたしました。お忙しい中恐縮ですが回答をご記入いただき、ご返送いただけると幸いです

・「お手すきの際に打ち合わせ資料に目を通していただけると幸いです

・「前の会議が早めに終わりましたら、こちらの打ち合わせに同席いただけると幸いです

「していただけると幸いです」と言う時には、「お忙しい中申し訳ございません」「お手数ではございますが」など、相手を気遣う言葉を一緒に使うのもポイントです。

参考記事はこちら▼

ライティングコーチの前田めぐるさんに、意味や使い方、言い換え表現を紹介してもらいます。

▶次のページでは「していただけると幸いです」の注意点を紹介します。

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