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「していただけると幸いです」の意味と使い方は? 注意点と共に解説(例文付)

にほんご倶楽部

「していただけると幸いです」の言い換え表現

ここからは「していただけると幸いです」の言い換え表現をいくつか紹介します。依頼の内容や依頼する相手によって、使い分けしてみましょう。

(1)「していただけると幸甚です」

「幸甚」は非常にありがたい、この上ない幸せだといった意味で、「こうじん」と読みます。

一文字ずつ訓読みすると、「幸」は「幸せ」、「甚」は「はなはだしい」です。合わせると、幸せの程度が甚だしい、幸せの程度が度を越えている、という意味になります。「幸いです」と比べると、うれしい気持ちの度合いが強いのが特徴です。

ただし、だいぶかしこまった印象を与えるため、社内で日常的にやりとりしている相手や身近な上司に使用すると、大げさな表現でかえって距離を感じさせてしまうので注意してくださいね。

参考記事はこちら▼

「幸甚」の意味や使い方を詳しく解説していきます。

(2)「していただけたら幸いです」「していただければ幸いです」

「していただけると」の部分を「いただけたら」「いただければ」に置き換えた表現です。「たら」も「れば」も、「(あなたにそれを)してもらう」ことによって「(私は)「幸い」な状態になります」という前後の関係が成り立っています。

両者に大きな意味の違いはなく、どちらも丁寧な依頼をする時に使うことができます。

(3)「していただけるとありがたく存じます」

「ありがたく存じます」は「ありがたく思う」の丁寧語であり、めったにないことに対して感謝する気持ちを伝える表現です。

目上の方に依頼をする時は「もし~なら」という仮定表現と併せて、「ありがたく存じます」を使うこともできます。

「していただけると幸いです」よりもさらに遠回しで柔らかい表現となるので、確実にお願いしたい時には「可能であれば○日までにご対応いただけるとありがたく存じます」のように期限を設けるなどの工夫が必要でしょう。

「していただけると幸いです」を正しく使おう

「していただけると幸いです」は目上の相手に対して丁寧に依頼をする時に使う言葉です。

柔らかいニュアンスで使いやすいフレーズですが、場合によって依頼の内容が曖昧で相手を困らせてしまうことにもなります。シチュエーションに応じて上手に使えるようになりたいですね。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

※この記事は2023年02月02日に公開されたものです

にほんご倶楽部 (敬語・ビジネス用語専門編集プロダクション)

いつも使っているけれど間違った認識も多い「敬語」や「ビジネス用語」。人にはなかなか聞けない常識から応用編まで、日本語に関する情報を発信。

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