「夜分遅くにすみません」は失礼? 正しい意味と使い方を解説(例文付)
「夜分遅くにすみません」の言い換え表現
最後に、「夜分遅くにすみません」の言い換え表現をご紹介します。ビジネス上で重宝される言葉ではありますが、相手やシーンによってはより適した表現があるかもしれません。
(1)「夜分遅くに失礼します」
主に話し言葉として使われる「すみません」は、ややカジュアルなニュアンスと言えます。親しい上司や同僚なら概ね問題はありませんが、大切な取引先であるクライアントなどには「失礼します」や「失礼いたします」に言い換えるのがおすすめです。
礼を欠く行為を詫びる時に使われる「失礼します」という表現ですが、謙譲語である「いたします」と言い換えると、相手を敬意を示す文章になります。
よりフォーマルなシーンでは、自分がへりくだる「夜分遅くに失礼いたします」を使いましょう。
(2)「夜分遅くに申し訳ございません」
より深く謝罪の意を表したい時は、「申し訳ございません」を使用すると良いでしょう。
「申し訳ございません」には弁解しようがない自分の過ちを詫びる意味が込められており、「失礼いたします」より強く謝罪の意を示せます。
仕事相手に加え、大切なお客様にも適したフレーズです。

「申し訳ございませんでした」の意味と正しい使い方を解説します。
(3)「夜分恐れ入ります」
「夜分恐れ入ります」を使うのも一案です。相手への尊敬と感謝の意を伝えるクッション言葉として使用できます。
ただし、「夜分恐れ入りますが」は謙譲表現になるので、こちらに過失がある場合には使えません。
やむを得ない事情で夜分の連絡になった場合のみ使用し、自分都合の理由である場合は「申し訳ございません」を選びましょう。

「恐れ入ります」の意味に合わせた正しい表現について、類語と比較しながらご紹介します。
「夜分遅くにすみません」を正しく使おう
本来失礼にあたる、夜の連絡に効果的な「夜分遅くにすみません」という表現。文章の最初や最後に付け加えることで、夜遅くの連絡に対する謝罪の意を示せます。
さらに「失礼します」や「申し訳ございません」などに言い換えると、謝罪の度合いを変えられると共に、目上の人や大切なクライアント、お客様にも適した表現に。
文章の前後に使用すれば、印象を損ねたくないビジネスシーンにおいて、より丁寧な印象を与えられるでしょう。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2022年11月15日に公開されたものです