「お気遣いいただきありがとうございます」の正しい使い方は? 意味と言い換え表現
「お気遣いいただきありがとうございます」の言い換え表現
最後に、「お気遣いいただきありがとうございます」と言い換えられる表現をいくつか紹介します。場面によってベストな表現を選んでみてくださいね。
(1)「ご配慮いただきありがとうございます」
「お気遣いいただきありがとうございます」と同様によく使われる表現です。
「お気遣い」と「ご配慮」の意味は大きく異なるわけではなく、言い換えて使っても問題ないことが多いでしょう。
ただ、「お気遣い」は「心配」のニュアンスがやや強いため、体調を心配してもらった時などは「お気遣いありがとうございます」のほうがふさわしいはず。
これに対し、体調不良で業務量を減らしてもらったり、スケジュールを延期してもらったりなど、具体的な行動を伴う場合は「ご配慮いただきありがとうございます」の方がしっくりきます。
また、「お気遣い」は柔らかい印象、「ご配慮」はよりかしこまった印象に感じる人が多いかもしれません。
(2)「ご高配を賜りありがとうございます」
こちらは「お気遣いいただきありがとうございます」と比べて、格式高く、きちんとした印象を与える言葉です。「ご高配」は相手を敬い、心を配るという意味、「賜る」は「もらう」の謙譲語で、「いただく」よりさらにかしこまったニュアンスです。
目上の人といっても、身近な上司などに対して使うとかしこまりすぎておかしな印象になってしまうかもしれません。
社外の人や取引先の人など、少し距離のある相手に使う認識でいればOKでしょう。
(3)「お心遣いありがとうございます」
「お気遣いいただきありがとうございます」と「お心遣いありがとうございます」は似たような意味を持つ言い換え表現ですが、後者はより大きな計らいをもらった時に使うといいかもしれません。
また、「心遣い」には「祝儀」という意味もあります。お祝いの金品をもらった際には「お心遣いありがとうございます」が適した言葉となるでしょう。
感謝を伝える言葉を覚えよう
「お気遣いいただきありがとうございます」の一言で、相手への尊敬と感謝の気持ちを表すことができます。気持ちのこもったコミュニケーションの一助になるでしょう。
仕事や人付き合いの中で、使うのにぴったりなシーンは多いはず。
この記事を参考に「お気遣いいただきありがとうございます」を使いこなして、素敵な感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。
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※この記事は2022年11月09日に公開されたものです