お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「お気遣いいただきありがとうございます」の正しい使い方は? 意味と言い換え表現

にほんご倶楽部

「お気遣いいただきありがとうございます」が使える場面とは? 意味合いをしっかりと理解しながら正しい使い方を覚えましょう。目上の人や社外の人にも使える感謝の言葉を、言い換え表現も紹介しながら解説します。

ビジネスシーンにおいて直接言葉で伝えたり、メールの文面に使用したり、さまざまな場面で謝意を伝える「お気遣いいただきありがとうございます」という表現ですが、使いどころに悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。

今回は、「お気遣いいただきありがとうございます」が持つ意味合いや使い方、言い換え表現などを紹介していきます。

「お気遣いいただきありがとうございます」の意味合い

「お気遣い」の言葉の意味と成り立ちを見ていきましょう。

き‐づかい〔‐づかひ〕【気遣い】
1、あれこれと気をつかうこと。心づかい。「どうぞお—なく」
2、よくないことが起こるおそれ。懸念。「情報が漏れる—はない」

出典:『デジタル大辞泉』(小学館)

「お気遣いいただきありがとうございます」での「気遣い」は、気を配ること、心遣いを意味します。

目上の相手に対して使うことも多く、へりくだりながら相手に感謝の意を伝えることができます。仕事をフォローしてもらったり、特別な計らいをもらったりした時に使える表現です。

会話では堅苦しくなるのを避けるため、「いただき」を省略して「お気遣いありがとうございます」と短くした言い回しを使うこともあるでしょう。

「お気遣いいただきありがとうございます」の使い方と例文

「お気遣いいただきありがとうございます」は、自分を気遣ってくれたことに感謝の気持ちを伝える言葉です。

「ありがとうございます」のみだとやや唐突な印象がある場合など、「お気遣いいただき」はクッションの役割を果たします。

ビジネスシーンで、柔らかく丁寧に感謝を伝えるのに最適でしょう。ここからは、どのような場面で使うのか例文を紹介していきます。

例文

・差し入れのお気遣いをいただきありがとうございます。

・無事体調も回復いたしました。その節はお気遣いいただきありがとうございました。

目上の人から何かをもらった時や、配慮された際に感謝を届ける例文です。

ポイントは、何に対してのお礼かをきちんと入れること。受け取る側も何についての話か即座に理解でき、会話を広げていくことができます。

「お気遣いいただきありがとうございます」を使う時の注意点

「お気遣いいただきありがとうございます」を使う際、気をつけたいポイントがあります。幅広く使用できる言葉ですが、誠実な気持ちを伝えるため工夫しましょう。

(1)親しい同僚や目下の人には使わない

相手を敬うと同時に、へりくだってもいる印象を与える言葉です。このため、基本的には目上の人や、自分と距離のある相手などに対して使います。

普段からよく話をする相手や目下の人に使うと、とてもよそよそしい感じに。使わない方が無難でしょう。

距離の近い相手に対しては、「心配してくれてありがとう」「お気遣いありがとう」と短く、カジュアルに伝えるとかえって気持ちが伝わりやすいはずです。

(2)漢字間違えに注意する

メールや手紙で書く時の注意点は、「お気使い」と書かないこと。

ニュアンスとして、相手のことを考えて気配りをする時は「気を遣う」、自分の利益のため、または自分が損をしないように気をつける時は「気を使う」となります。

漢字が思い出せない時は、「お気づかい」と「づかい」の部分だけひらがなで書いても問題ありません。柔らかい印象にもなります。

▶次のページでは、言い換え表現を解説します。

次のページを読む

SHARE