【難読】“さば”で合ってる? 「娑婆」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「娑婆」の読み方です。
“さば”? なにそれ? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「娑婆」の読み方は?
「娑」は、沙という字が入っているので“さ”と読むのかな、と思った人もいるかもしれませんね。「婆」は老婆と読むので、“ば”という読み方は知っている人もいるでしょう。しかし、二つを合わせて“さば”とは読みません。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“しゃば”と読みます。
「娑婆」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「娑婆」の意味は以下のように解説されています。
しゃば【×娑婆】
《(梵)sahāの音写。忍土・堪忍土などと訳す》
1 仏語。釈迦が衆生 (しゅじょう) を救い教化する、この世界。煩悩 (ぼんのう) や苦しみの多いこの世。現世。娑婆世界。2 刑務所・兵営などにいる人たちが、外の自由な世界をさしていう語。「―の空気」「―に出る」
よく映画などで刑務所から出所して、塀の外に出た主人公が「久々の娑婆の空気は、うまいぜ」などと言うシーンがありますよね。聞いたことはありますが、漢字では「娑婆」と書くんですね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「娑婆」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。聞いたことはあっても、漢字を気にしたことはなかったのではないでしょうか。
普段、何気なく聞いている言葉も改めて調べてみると、意外な漢字が使われていたり、意外な語源であることを知れておもしろいですね。
(ななしまもえ)
※この記事は2022年02月18日に公開されたものです