「おいでになる」の意味とは? 正しい使い方を例文で解説
「おいでになる」の使い方(例文つき)
「おいでになる」を使う相手は、日常会話の中なら年上の人や恩師にあたります。ビジネスシーンなら取引先の人やお客様、会社の上司が対象です。
実際に「おいでになる」を目上の人に使う場合の例文を紹介します。
おいでになりますか?
「おいでになりますか?」は、目上の人が「行く」かどうかを尊敬語で尋ねる文章です。
相手が別の場所に行くかどうかを聞く際に使用します。また、自分の所に相手が行く(来てくれる)かどうかを問うことも可能です。
例文
・来月のA社との会合ですが、おいでになりますか?
・来月のミーティングですが、弊社においでになりますか?
おいでになりました
お客様など目上の人が「来る」「来た」ことを伝えている文章です。そのまま使用すると、お客様の到着を他の誰かに伝達する際のフレーズとなります。
変化形として「おいでになりました」を来る相手に向けて使う場合は、「もうそろそろおいでになると存じておりました」と表現しましょう。
「来る」はお客様の動作なので尊敬語の「おいでになる」を使い、「思っていた」は自分の動作なので謙譲語の「存ずる」を使います。
洗練された敬語のフレーズになるため、覚えておくといざという場面で活用できるでしょう。
例文
・先日、田中様が弊社においでになりました。
・もうそろそろおいでになると存じておりました。
おいでです
「おいでです」は、お客様など目上の人が「居る」ことや、何かをしていることを伝える文章です。
「居る」という意味で使う場合、「既に」や「ご到着」という言葉を意識的に使って「もうそこに居る」ことを明確にして使用すると、相手にスムーズに意味を伝えられます。
例文
・田中様は既にご到着されて、会議室においでです。
・社長は田中部長と打ち合わせをしておいでです。