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「おいでになる」の意味とは? 正しい使い方を例文で解説

笹美

「おいでになる」を使用する際の注意点

日常的に使用できて便利な「おいでになる」ですが、使用する際には注意点も。比較的よく見聞きする間違いを例に取りながら解説します。

(1)自分に対しては使えない

尊敬語は、相手に対して敬意を表す敬語です。尊敬語は相手の行為など、相手に関わる物事について述べる時に用いるため、自分の行為に対して使うことはできません。

従って「先週のミーティングは、私が先方の会議室においでになりました」など自分に「おいでになる」を使用するのは、間違った表現例となります。

なお、相手から「おいでになりますか?」などと問い掛けられた時に、自分の行為を何と答えたら良いか戸惑うケースもあるでしょう。

この場合、「行く」という意味で問われたなら、返答は「伺います」「参ります」などが代表的な回答例となります。

「居る」という意味で問われたなら、「居ります(おります)」などと返答し、自らの行為は謙譲語を使って答えましょう。

(2)二重敬語で使わない

同じ種類の敬語表現を重複して使用してしまうことを「二重敬語」と言います。二重敬語は間違った敬語表現になるため、使わないように注意してください。

一般的に「おいでになる」を変化させてよく聞く二重敬語が「おいでになられる」です。「おいでになる」という尊敬語に加え、さらに「〜する」の尊敬語である「〜なられる」を使用しています。

相手に精一杯の敬意を示そうとするがあまり「おいでになられる」を使ってしまいがちですが、二重敬語に該当するため使用は控えた方が良いでしょう。

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