「できかねます」の正しい使い方とは? 意味や言い換え表現を解説【例文付】
「できかねます」を使いこなすポイント
ここでは、「できかねます」をより実践的に使うためのポイントを解説します。
ただ伝えるよりも印象が良くなる内容でもあるので、「できかねます」を使いこなすためにも参考にしてくださいね。
(1)クッション言葉を加える
「できかねます」は柔らかい表現ではあるものの、断るという結果は変わらないので、冷たく感じられてしまうことも。そこで、クッション言葉を使って、より優しい表現になるように工夫して使いましょう。
「できかねます」と一緒に使えるクッション言葉には、「大変申し訳ございませんが」「有り難いお申し出なのですが」など、謝罪の気持ちを表す言い回しがあります。
「大変申し訳ありませんが、商品の仕様変更については、私だけでは判断できかねます」のように用いることで、「やりたくてもやれない」というニュアンスが強くなり、丁寧に対応している印象を相手へ与えることができるでしょう。
(2)代替案を提示する
「できかねます」で表すのは、提示された要望などが可能かどうかだけです。
そのため、こちらから実現可能な代替案を提示してあげることでポジティブな返答になり、可能な範囲で対応することで新しいビジネスチャンスが生まれることがあります。また、代替案が断られたとしても、その決断は相手がしているため、こちら側が不利になることはありません。
ただし、提示した代替案が後から実現できない場合には、こちらの責任が重くなってしまいます。必ず実現可能な代替案を伝えるようにしましょう。
(3)できないニュアンスははっきり伝える
「できかねます」を使う上で注意したいのが、「できる」と反対の意味で誤解されてしまうこと。
特に、「できかねます」に対して「基本的にはできないが、できるかもしれない」と前向きな解釈をされると、はっきり断らなかったこちら側の責任になってしまうこともあります。
そのため「できかねます」と伝えたのに「可能」と受け止められてしまう場合には、違う表現を使ったり、できない理由をはっきり伝えたりして、きちんとこちらの気持ちを伝えることが大切です。
▶次のページでは、「できかねます」の言い換え表現を紹介します。