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【難読】“まんろ”? 「漫ろ」の正しい読み方

ななしまもえ(芸術系ライター)

本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?

社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。

今回考えるのは「漫ろ」の読み方です。

“まんろ”? いやいや、絶対違うと思うけど、他の読み方が想像できない! という方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。

「漫ろ」の読み方は?

「漫」は、漫画、浪漫と読むので、“まん”という読み方は知っている人もいますよね。

しかし、これに「ろ」の送り仮名をつけて、“まんろ”とはさすがに読みません。

気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“そぞろ”と読みます。

「漫ろ」の意味と使い方

『デジタル大辞泉』によれば、「漫ろ」の意味は以下のように解説されています。

そぞろ【▽漫ろ】
①[形動][文][ナリ]《「すずろ」と同語源》
1 これといった理由もなしにそうなったり、そうしたりするさま。なんとなく。「漫ろに寂しさを覚える」

2 心が落ち着かないさま。そわそわするさま。「結婚式が近いので気も漫ろだ」

3 不本意なさま。意に満たないさま。
「この君のかく―なる精進をしておはするよ」〈かげろふ・中〉

4 かかわりのないさま。
「―なる古い頭 (かうべ) を白い布に包んでたてまったりけるに」〈平家・一二〉

5 むやみなさま。やたら。
「かたくななる人のその道知らぬは、―に神の如くに言へども」〈徒然・七三〉

②[副]わけもなく。なんとなく。「漫ろ寒さが身にしみる」

いろいろな意味がありますが、心が落ち着かない様子という意味合いで使われることが多い言葉です。
小説などで、「彼は結果が出るまで気も漫ろだった」なんてフレーズを見たことはないでしょうか。

読めない漢字はきっとまだまだたくさん

あなたは「漫ろ」を正しく読むことはできましたか?

きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。普段、使う機会はなかなかない言葉かもしれませんが、聞いたことがある人もいますよね。

見たことのある漢字も、実はまだまだ知らない読み方があるかもしれません!

(ななしまもえ)

※この記事は2021年07月14日に公開されたものです

ななしまもえ(芸術系ライター)

漢字の形の美しさに惚れ込む元ダンサー。漢字はダンスで表現できると信じている。サッカー好きで一時はレッズの追っかけをした経験もあり。おっとりしているが、サッカーの話になると早口で熱くなる。3代続く正真正銘の湘南ガール。

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