ピックアップとは? 日本語と英語の意味の違い
「ピックアップ」を使う時の注意点
「ピックアップ」には、前述した通りさまざまな意味が含まれています。
そこで、相手に間違った意味合いで伝わらないよう、「ピックアップ」を使う時の注意点を押さえておきましょう。
英語では「選ぶ」ことをピックアップとは言わない
「ピックアップ」の意味の1つである「選出」は、英語の「pick up」の意味とは異なるため、日本以外では通じません。
そのため、海外の人や日本語に慣れていない人とやりとりをする時は「選ぶ」という意味での「ピックアップ」は使わないようにするのがベターです。
英語では「選ぶ」を「pick out」と言う
前述した通り、英語の「pick up」には「選出する」という意味はありません。「選出」の意味合いで使いたい場合は、「pick up」ではなく「pick out」を使いましょう。
「pick out」には、「拾い出す」という意味の他にも「選び出す」「選ぶ」といった意味があり、日本語の「ピックアップ」と同じ使い方ができますよ。
また、カジュアルなシーンなら、「選ぶ」という意味のある「select」や「choose」も使用できます。
海外の人と話したりメールを送ったりする機会が多い人は、「pick out」や「select」、「choose」といった言葉を覚えておき、スムーズなコミュニケーションを心がけましょう。
ピックアップを使う際には前後の文脈を意識する
いろいろな意味のある「ピックアップ」。意図がうまく伝わらなかったり、相手がどの意味合いで使っているのか分かりにくいという難点もあります。
その場合は前後の文章にも注意しましょう。
例えば、「この会社をピックアップ」と表現すると「選出」と受け取られる一方、「この会社がピックアップ」と表すと「会社の状況が好転した」という意味になります。
また、「ピックアップした」「ピックアップしてもらった」のように、「ピックアップ」の後に続く言葉でも、意味合いが変わりますよね。
このように、「ピックアップ」前後の接続詞などを細かく考えて文章を組み立てると、相手に正しい意味を伝えやすくなるでしょう。
さらに、「会社の中から」や「会社の経済状況が」など、意味に合わせた名詞を付け加えることで、相手に伝わりやすくなりますよ。