マズローの欲求5段階説とは? 例&モチベーションの高め方
マズローの欲求5段階説の活用方法
マズローの欲求5段階説は、自分や他人の欲求を読み解く際に役立ちます。
例えば、ビジネスシーンで顧客のニーズを理解して適切な提案ができたり、日常生活でも「今何を求めているか」が分かることでモチベーションを上げられたりします。
ここでは、マズローの欲求5段階説の活用例を見ていきましょう。
ビジネスシーンでの活用方法(具体例)
ビジネスにおいては、提供する商品やサービスが、顧客のどういった欲求を満たすものかを考えていく必要があります。これにより、集客方法や宣伝方法なども変わることが想定されますよね。
例えば、賃貸住宅の営業の場合、顧客が5段階のうちどの欲求を満たしたいと考えているかによって、家賃や間取りなどの条件が異なります。
「家を借りたい」と思っている人の欲求の例には、以下の5段階があります。
第1段階(生理的欲求):お腹を満たして眠りたい
第2段階(安全の欲求):心地良い空間で過ごしたい
第3段階(社会的欲求):家族と仲良く過ごしたい
第4段階(承認欲求):「良い家に住んでいる」と思われたい
第5段階(自己実現欲求):自分らしい住まいを考え実現したい
ヒアリングによって、顧客がどの欲求を満たしたいと思っているのかを理解できると、適切な条件の住宅を提案できるようになるのです。
このように、ビジネスシーンではマーケティング手法として活用できる考え方です。
医療・看護業界で使われる場合も
他にも、医療・看護業界の現場で患者の欲求を満たし、適切なケアを行うために活用されることもあります。
日常生活での活用方法(具体例)
例えば、仕事のモチベーションが上がらない時。そんな時は、「仕事に何を求めているのか」「自分がどのような欲求を満たしたいと思っているのか」に注目してみましょう。
自分の欲求に応じて、モチベーションを高める方法は変わってくるはずですよね。
第1段階(生理的欲求):食べていくために仕事をする
第2段階(安全欲求):安定した給料をもらいたい
第3段階(社会的欲求):職場の人と良い関係を築きたい
第4段階(承認欲求):優秀な成績を収めて会社から認められたい、出世したい
第5段階(自己実現欲求):会社に貢献したい、自分の才能を生かしたい
このように欲求を書き出してみると、今の自分は何が満たされていて、次にどの欲求を満たす必要があるかが可視化されます。
これらの欲求を順に満たすように意識してみると、モチベーションが上がるかもしれません。
子育てや教育にも活用できる
マズローの欲求5段階説は、子育てや教育にも活用できる考え方です。この理論を活用したテクニックに「内発的動機づけ」があります。
詳しくは、下記記事もチェックしてみてくださいね。

内発的動機づけについて、具体的なやり方を心理カウンセラーが詳しく解説しています。
マズローの法則を上手に活用しよう
マズローの欲求5段階説は、人間の欲求は低次のものが満たされると高次の階層へとのぼり、自己実現へと向かうことが分かりました。
自分が何を求めているのか分からない時は、この法則に当てはめてみて、一つずつ欲求を満たしていくようにしましょう。
マズローの法則は、ビジネスにおいても顧客や商談相手の欲求を知って、ニーズに合う商品やサービスを提供していくためにも役立ちます。ぜひ上手に活用しましょう。
(高見綾)
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※この記事は2021年06月05日に公開されたものです