【難読】“かんぐ”? 「寛ぐ」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「寛ぐ」の読み方です。
“かんぐ”? なにそれ? と思った方は、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「寛ぐ」の読み方は?
「寛」は、寛大、寛容と読むので、“かん”という読み方に馴染みがありますよね。
しかし、これに「ぐ」の送り仮名をつけて、“かんぐ”とは読みません。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“くつろぐ”と読みます。
「寛ぐ」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「寛ぐ」の意味は以下のように解説されています。
くつろ・ぐ【▽寛ぐ】
①[動ガ五(四)]
1 仕事や心配ごとなどを忘れて、伸び伸びとする。心身をゆったりと休める。気がねなくのんびりと振る舞う。「温泉につかって―・ぐ」「―・いだ雰囲気」2 窮屈な服装・姿勢などをやめて、楽なかっこうになる。「浴衣に着替えて―・ぐ」
3 能楽で、演者が演能の途中で観客に背を向けていることをいう語。一時的に、その登場人物が、場面から身を隠したことを意味する。
4 ゆるむ。ゆるくなる。
「冠 (かうぶり) の額すこし―・ぎたり」〈源・若菜上〉5 ゆとりがある。余地ができる。
「数定まりて、―・ぐ所もなかりければ」〈源・澪標〉[可能]くつろげる
②[動ガ下二]「くつろげる」の文語形。
つまり、気持ちが落ち着いてゆったりとしていること、といった意味合いの言葉ですね。耳馴染みがある言葉ですが、漢字では「寛ぐ」と書くんですね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「寛ぐ」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。馴染みがある言葉ですが、意外な漢字が使われていましたね。
ひらがなで表記されることが多い言葉ですが、改めて調べてみると、よく見る漢字の意外な読み方を知れますね。
(ななしまもえ)
※この記事は2021年06月06日に公開されたものです