「お伺いします」は正しい? 間違いやすい敬語表現を解説
「お伺いします」の類語や言い換え表現
「聞く・質問する」と「行く・訪問する」の2つの意味に応じた「お伺いします」の類語や言い換えを紹介します。
聞く・質問する場合
聞く・質問する意味で「お伺いします」を使う場合は、以下のような言葉で言い換えられます。
お聞きする
「お聞きする」は「聞く」の謙譲語です。「お伺いする」よりも平易な表現で、目上の先輩などに使用するケースが多いです。日常会話でカジュアルに使いやすい表現といえるでしょう。
「お伺いする」を使い慣れていない方は、まずは身近な先輩に「お聞きする」を使用して敬語に慣れるのがおすすめです。
ただし「行く・訪問する」意味の「お伺いする」の場合は、「お聞きする」では置き換えられません。文脈を考えて使用するようにしてください。
拝聴する
「拝聴する」は「聞く」の謙譲語で、謹んで聞くことを意味します。
「お伺いする」よりも相手への敬意を強く示す表現で、目上の人の講演などで使われることが多いでしょう。
また「お伺いする」より「聴く」行為に重点を置いた表現なので、著名人の音楽会・コンサートなどで使われることも多いです。
行く・訪問する場合
行く・訪問する意味で「お伺いする」を使う場合は、以下のように言い換えが可能です。
参る
「参る」は「行く」の謙譲語です。「お伺いする」と違って、「参る」は行く先に敬意を払う相手がいなくても使えます。
つまり「参る」は、相手や場所を選ばずに「行く」行為に対しても使えるのです。
赴く(おもむく)
「赴く」も、「行く」「向かう」といった意味を持つ言葉です。
日常会話ではあまり使う機会がない言葉かもしれませんが、格式の高いビジネスシーンではたまに登場するフレーズなので、覚えておきましょう。