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アハ体験とは? 意味や具体例を紹介

服部希美(心理カウンセラー)

アハ体験の具体例

アハ体験は、実は私たちの日常でもよく起きている体験なんです。

ここではその具体例を紹介します。

アルキメデスの「浮力の原理」発見から見る例

アハ体験の例には、ギリシャの数学者アルキメデスが「浮力の原理」を発見した際のエピソードが挙げられます。

アルキメデスは「王冠を壊さずに」王冠の金の純度を調べる方法を王から依頼されました。

考えあぐねていたある日、アルキメデスはお風呂に入りながら、湯が湯船からあふれるのを目にします。その瞬間、「比重」という考え方がひらめき、王冠の純度を調べる方法を思いついたという逸話があります。

ちなみに、アルキメデスは浮力の原理を思いついた時、あまりの喜びと興奮で服を着るのを忘れて「エウレカ! エウレカ!(Eureka:ギリシャ語で「分かった」という意味)」と叫びながら、裸のままで通りを駆け出したそうです。

さんざん考えても解決策が思いつかない状況の中、たまたま風呂の湯という一見関係のないものからひらめきが起こり、行き詰まっていた問題が想像もしていなかった形で一気に解決に向かった。そして、誰かにこの喜びを分かち合いたくて仕方がなくなった。

このようにアハ体験とは、たくさんの知識や洞察を蓄積した後に、何かのきっかけで、突発的なひらめきが起こり、思わぬ形で一気に問題解決に導かれ、ポジティブな感情が引き起こされるという特徴を持ちます。

日常におけるアハ体験の例

私たちの日常であれば、

「到底解けないような数学の問題に必死に向き合い続けていた時、ふっとひらめき、解答までの道筋が見えた!」

「彼の誕生日にどんなプレゼントを贈ろうかずっと悩んでいたけれど、夕飯を食べている時に、それまで思いつかなかったようなとても良いアイデアが浮かんだ!」

「間違い探しをしていて、なかなか見つからなかった間違いをついに見つけることができた!」

こういうことが起きた時、とてもワクワクし、思わず誰かにこの気持ちを分かち合いたくなりますよね。

それをアハ体験と呼びます。みなさんも体験したことがあるのではないでしょうか?

次ページ:アハ体験がもたらす効果とは?

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