学歴コンプレックスが生じる原因とは? 克服方法も紹介
辛い学歴コンプレックスを克服・解消する方法
ここからは、学歴コンプレックスを克服・解消する方法について紹介します。
まずは自分の学歴コンプレックスにしっかり向き合い、認める
学歴コンプレックスを克服したければ、まず自分の学歴コンプレックスにしっかり向き合い、認めることを心掛ける必要があります。
先ほどもお伝えしたように、コンプレックスというものは普段から自覚しているものではありません。だからこそ、自覚した時には目をそらすのではなく認めることが大切です。
良い・悪いに関係なく、ただ認めること。学歴に対する劣等感を自覚した時は、まずこれを実践してみるのがおすすめです。
自分の気持ちを整理するには、日記を書いたり気心の知れた相手に話したりしてみると良いでしょう。思ったことを素直に書き出す他、友達や家族から言われた何気ない一言でも自分の気持ちを知れる可能性があります。
・自分がどんなことに対して学歴コンプレックスを抱いているのか
・いつからそう思っているのか
・それによってどんなに苦しんできたのか
こういったことを、ぜひ思いのままに吐き出してみてください。きっとそれだけでも心が楽になりますよ。
なくそうとするのではなく「あっていいもの」として受け入れる
自分の学歴コンプレックスを自覚できたら、次は受け入れる工程に入ります。
私たちはコンプレックスを克服しようとすると、つい「なくそう」と考えてしまいがち。ですが、実は「克服すること」と「なくすこと」は似て非なるものです。
そもそも、劣等感を抱いていない人などこの世には1人もいません。人は誰でも、何か1つくらいは劣等感を抱いているもの。つまり劣等感をなくすということは、“この世で最も優れた人に自分がなる”ということです。
現実的に考えて、そんなことは実現できそうにありませんよね。
そこでおすすめなのが、劣等感をなくそうとするのではなく「あっていい」や「あって当然」と思える状態を目指すこと。これは「自己肯定感を上げる」または「自己否定感を下げる」という言葉にも置き換えられます。
世の中には、長所しかない人間も、短所しかない人間もいません。人より劣っている部分があるということは、裏を返せば人より優れている部分があるということ。つまりあなたが劣等感を抱いている部分も、あなたの大切な一部なのです。
学歴コンプレックスを克服しようと思った時は、ぜひ自分をそのまま受け入れることを意識してみてください。何も変わる必要はありません。ただ、あなたがあなたを受け入れること。それが何よりも大切なのですよ。
学歴以外で誇れるものをつくる
学歴コンプレックスを解消するには、学歴以外で誇れるものをつくるのも良いでしょう。
学歴にばかりとらわれているうちは、学歴コンプレックスの克服は難しいもの。ですので一度そこから離れるのです。
例えば、仕事に役立つ資格を取得したり語学を追求したり。アートやスポーツなど、自分が興味を持っていたけれどやっていなかったことにチャレンジするのもおすすめです。
何かを極めてレベルアップすることは自信につながりますし、他に誇れることができれば学歴のことは気にならなくなるかもしれません。
他人を学歴で判断しない
イエス・キリストは「人を裁くな」という言葉を残したとされます。この言葉には「他人を裁こうとすると、自分を裁くことになる」との意味が込められています。
他人を学歴で判断するのも同じです。「あの人は良い大学を出ているから」「あの人の学歴は大したことないから」。こうして学歴で人を判断していると、その矛先はいつか自分にも向きます。
もし学歴コンプレックスを克服したいなら、自分だけでなく他人を学歴で判断するのもやめましょう。
カウンセリングを受けるのもあり
何をしても学歴コンプレックスを克服できない時は、カウンセリングを受けるのも効果的な方法です。
劣等感が強過ぎて苦しい場合、コンプレックスの問題だけでなく他の問題も同時に抱えている可能性があります。
例えば、学歴コンプレックスの原因をつくっている人が身近にいることを分かっていて離れられなかったり、学歴コンプレックス以外にも自分を苦しめている劣等感があったりすると、問題を1人で解決するのは難しいかもしれません。
どうしても学歴コンプレックスを受け入れられない時は、一度カウンセリングを受けることも視野に入れてみてください。適切なカウンセリングを受けることで、絡まった糸がほどけるケースは少なくないものです。
学歴コンプレックスは一生続くわけではない
今回は学歴コンプレックスについて、定義や要因、克服の仕方などをご紹介しました。
誰よりもあなたの学歴にこだわっているのは、実はあなた自身なのかもしれません。
だからこそ、あなたが自分を認めて受け入れれば、それだけできっと学歴コンプレックスは克服できるでしょう。辛い学歴コンプレックスは一生続くものではないのです。
人の価値も幸福度も、学歴や通っていた学校名では決まりません。これまで自分を変えようと頑張ってきた人は、ぜひそのままの自分を受け入れてあげてください。
幸福度の高い人生を送るには、どんな自分も「良い・悪い」で判断せず、とにかくそのまま受け入れることが大切ですよ。
(ながせ なみ)
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※画像はイメージです
※この記事は2021年04月05日に公開されたものです