【難読】“ぜんぜん”じゃない? 「然々」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「然々」の読み方です。
“ぜんぜん”と読むのかな? と思ったら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「然々」の読み方は?
「然」という字は、“ぜん”と読むことが多いですよね。肯定や同意を示したり、状態を表す形容詞のあとに添える言葉になります。
しかし、二つを合わせると、絶対に聞いたことはあるはずですが、“ぜんぜん”とはまったく違う読み方になります。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“しかじか”と読みます。
「然々」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「然々」の意味は以下のように解説されています。
しか‐じか【▽然▽然】
《古くは「しかしか」か》[副](「云云」とも書く)繰り返して言わないとき、わかりきったことをいちいち言わないとき、または必要のないことなので省略するときなどに、その代わりに用いる。かようかよう。かくかく。うんぬん。「彼はこれこれ然然の理由で出席できないという」
[感]あいづちを打つときに用いる語。そのとおり。そうそう。
「―、いと興あることなり」〈大鏡・序〉
つまり、長い言葉を省略して代用する際に、「然々」という言葉を使います。
「かくかくしかじか」という言葉を聞いたことはないでしょうか。
こういったことがありまして、というように長い話を省略する際に使われる言葉なのですが、しかじかは漢字だと「然々」と書くんですね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「然々」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。聞いたことがある言葉も、漢字のイメージができないものも多いですよね。
聞いたことがある言葉を調べてみると、実は身近な漢字が使われているのを知ることができるかもしれません!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年03月25日に公開されたものです