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セックスで使うローションの正しい選び方! シーン別のおすすめを紹介

宋美玄(産婦人科医・医学博士)

セックスでローションを使うときの注意点

濡れにくさや痛みが改善されたり、感度が良くなったり……。セックスでローションを使うことにはメリットが多いですが、一方で注意すべき点もあります。おもな注意点は以下の通りです。

(1)腟周辺の使用に適していない製品がある

市販されているローションのなかには、腟周辺に使うには適していない製品もあります。たとえば、ポリアクリル酸ナトリウムを主成分とした製品です。雑貨店などで「ローション」として販売されているものには、こうした製品が多いかもしれません。

ポリアクリル酸ナトリウムは吸水性ポリマーとも呼ばれ、身近なところでは生理用ナプキンやオムツなどにも使われています。肌につけること自体に問題はないのですが、腟周辺の粘膜に使うには刺激が強く、トラブルを引き起こす可能性があります。

(2)かぶれが生じる可能性がある

薬局や信頼のおけるWebサイトなどで販売されている、デリケートゾーンにも使用可能なローションは、基本的に粘膜にも使える成分で作られています。しかし、それでも個人差があり、なかにはかぶれが生じてしまうこともあるようです。

化粧品と同様に、デリケートゾーン用のローションも、人によって合う・合わないがあります。「オーガニック」や「敏感肌用」と表示されていたとしても、問題なく使用できるかどうかは、試してみないとわかりません。

なお、最初に使ってみたローションが自分には合わなかったとしても、別の製品なら合う可能性もあります。ひとつの失敗でめげずに、自分に合ったローションを探してみましょう。

(3)コンドームが破れてしまう可能性がある

ローションの成分によっては、コンドームを劣化させ、破れやすくさせることがあります。詳しくは後述しますが、そうした可能性があることを知って、注意しておきましょう。

次ページ:パートナーにローションの使用を切り出しにくい場合は

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