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セックスで使うローションの正しい選び方! シーン別のおすすめを紹介

宋美玄(産婦人科医・医学博士)

セックス時に濡れにくい場合、ローションを使うこともありますよね。昨今はさまざまな種類のローションが販売されていますが実際に使うならどれがいいのでしょう? 産婦人科医・医学博士の宋美玄先生にローションの選び方とおすすめについて伺ってみました。

セックスのときにローションを使ったことがあるという人は、そう多くないかもしれません。

じつはローションには挿入をスムーズにしたり、挿入時の痛みを緩和したりする効果があり、セックスに慣れていなかったり、濡れにくかったりする人にも役立つアイテムなのです。

正しく知って正しく使い、セックスの楽しみを増やしてみませんか?

宋美玄(産婦人科医・医学博士) (産婦人科医・医学博士)

大阪大学医学部医学科卒業。丸の内の森レディースクリニックの院長として周産期医療、女性医療に従事する傍ら、テレビ、書籍、雑誌などで情報発信を行う。

主な著書に、ベストセラーとなった『女医が教える本当に気持ちいいセックス』がある。

一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会代表理事

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セックスのときにローションを使う3つの理由

はじめに、ローションについて簡単に説明します。ここでいうローションとは、おもにセックスの際に使用する、ヌルヌルした質感の液体のことを指します。潤滑ゼリー、プレジャージェル、フェミニンモイスチャライザーなどと呼ばれることもあります。

「ローション」と聞くと、なんとなくやましいイメージを抱きがちですが、じつはそうではないんです。セックスをより楽しむために使うこともありますが、女性にありがちなセックスの悩みを解消するために、役立つことがあります。

以下に、セックスのときにローションを使うおもな理由をあげてみました。

(1)濡れにくさを補うため

「濡れる」というのは女性の性反応の一種です。女性が性的興奮を覚えると、性器周辺では血流が増加して、クリトリスや小陰唇がふっくらし、腟粘膜から体液(潤滑液)が分泌されていきます。

この潤滑液の分泌量には個人差があり、たっぷり分泌される人もいれば、そうでない人もいます。また同じ人でも体調によって濡れやすさに差が生じることもあります。それを補うためにローションを使うのは、ひとつの手段です。

(2)挿入時の痛みを軽減するため

濡れにくいことで、セックスのときに痛み(性交痛)が生じることがあります。潤滑液が少ないと挿入時に摩擦が起こり、それが痛みにつながるのです。ローションは、このような種類の性交痛を軽減させるための手段として役に立つこともあります。

(3)感度を良くするため

ローションのなかには、使うと外性器周辺がジワッと温かくなったり、反対にヒンヤリ冷たくなったり、また良い香りがしたりするものもあります。そうしたローションの効能が性的刺激につながり、感度が高まることもあります。

次ページ:セックスでローションを使うときの注意点

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