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【心理学】初頭効果とは? 初頭効果と新近効果で第一印象UPさせるコツ

高見綾(心理カウンセラー)

初頭効果と新近効果

長期記憶に働きかける初頭効果と短期記憶に働きかける新近効果は、真逆の心理効果ですが、相互に影響を及ぼし合っているので、コミュニケーションでは2つを同時に高めていくことが大切です。

なお、それぞれの効果的な使い方にはいくつか特徴があります。

初頭効果と親近効果の使い分け例

・初対面の相手や関心の薄い相手の場合
→初頭効果が強くなる

・会うのが2回目以上の相手や関心を持ってくれている相手
→新近効果が強くなる

また、

・情報を並列に扱う場合
→初頭効果が強くなる

・反対の情報を扱う場合
→新近効果が強くなる

初頭効果は関心が低い相手に使う

相手がこちらに関心を持っていないと感じた場合、初頭効果がおすすめです。

関心を持っていない相手に、こちらから一方的に話をしても、しっかりとは聞いてはくれません。そのため、相手にとって興味や関心があることを最初に持ってくることで、話に耳を傾けてくれるでしょう。

また、関心が少ない相手にキャッチーな話題で心を掴むためには、第一印象が非常に重要です。特に初対面の相手に対しては笑顔やあいさつ、丁寧な言葉遣いを心がけましょう

万が一、第一印象が良くないと感じられてしまうと、相手の関心を今後引き寄せるのは困難となります。

親近効果は関心が高い相手に使う

相手がすでに高い関心を持っている場合、最後の方に重要部分を持ってくることで、その人の印象や物事が決定されやすい傾向があります。

相手の関心をより高めるためには、冒頭は重要部分に向かうための序章とし、後半は重要な話を持ってくる構成にするとより効果的です。

話始めは、相手に判断を促すようなことは小出しにして、最後に商品のメリットや重要部分、ニーズを満たす情報を提案すると良いでしょう。そのため、親近効果は相手の願望を確信に変えるような、期待感を含ます話し方が重要となります。

次ページ:初頭効果で好印象を与える方法

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