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ゆとり世代の特徴とは? 仕事・恋愛・性格の傾向12個

トイアンナ

言い訳が多い、仕事や恋愛に対する情熱がない、などネガティブなことを言われがちなゆとり世代。彼らの本当の価値観とは? キャリアに関する執筆を多く行うコラムニストのトイアンナさんが社会的背景を交えながらゆとり世代の特徴を分析します。

「明日、いい感じの人が夫として家にいてくれてたらいいのに」。

これぞ、ゆとり世代から聞く恋愛願望NO.1です。

ゆとり世代、さとり世代、ミレニアル世代……世代を彩るキーワードは多数ありますが、確かにゆとり世代は、日本で経済不況のあおりも受け、大きく仕事観・恋愛観を揺るがされた人たちでした。

経済成長を人生でほとんど味わったことがない世代として、「若者の○○離れ」と揶揄されることも多いゆとり世代。今日はその特徴を、洗い出していきたいと思います。

そもそも「ゆとり世代」とは

ゆとり世代とは、1987年度~2003年度生まれの人を指す用語で、この期間に教育指導要領が優しくなったことから、「ゆとり世代」と通称されるようになりました。

ゆとり世代の年齢は?

ゆとり世代の2023年時点の年齢は19~36歳です。

実際にはゆとり教育を受けた期間が高校3年生の間だけなど、限定的にしか影響を受けなかった学年も「ゆとり世代」とまとめられるため、ひっくるめて「円周率が3.14ではなく3の世代」などと誤解されがちです。

円周率の例でも、実際には中学校1年生で円周率はπ(パイ)に置き換わるので、3でも3.14でもそう変わらないはず。このように、結果的にさしたる違いがない面も多くあったにも関わらず、バカにされ、苦労することが多かった世代とも言えます。

なぜ「ゆとり世代」と言われるようになったのか

具体的に教育指導要領がどう変化したかというと、それまでの詰め込み型教育や過度な受験競争が批判されるようになったことから、個人のペースで学習できるようになったという点。

学習時間や授業内容を減らして、ゆとりの中で「生きる力」を育むことをスローガンにして始まりました。そのため「ゆとり教育を受けた世代→ゆとり世代」と言われるようになったのです。

ゆとり世代の特徴12【仕事・性格・恋愛】

しかしながら、ゆとり世代が物心つく時期にはバブルが崩壊したこともあり、価値観には一定の傾向が生まれました。

これらが、一般的に考えられている仕事・性格・恋愛面でのゆとり世代の特徴です。

(1)ワークライフバランス重視

残業するくらいなら、出世できなくていい。プライベートの時間を充実させたい。ワークライフバランスを重視する傾向にあります。

(2)上司とフラットな関係を望む

上司だからといって、何を言われても従う感性は持っていません。それよりもビジネスでの成果をドライに気にするタイプが多くいます。

上司に威厳よりも温かさ、優しさを求めるゆとり世代も増えています。

(3)飲み会嫌い

飲み会は業務の一部と考え、なるべく少ない会社を望む方が多くいます。「残業代が出ないなら、飲み会に出たくない」という意見が出始めたのも、ゆとり世代からです。

(4)職場の人間関係を避けたがる

上下関係を尊重するなど、ウェットな人間関係を避けたがります。定時にささっと帰り、良くも悪くも職場でプライベートに干渉しないのがゆとり世代あるあるです。

(5)やりたい仕事を志向する

ゆとり世代は、自分がやりたい仕事を幼少期から考える教育を受けています。

そのため「とりあえず修行しろ」と言われて後から適職を身に付けるよりも、やりたいことを目標に掲げ、そのために適した仕事を探す傾向があります。

(6)休日は業務の勉強に割きたがらない

飲み会が残業なら、休日の勉強も残業です。ただし、その分を残業として加算請求できるなら、勉強したいという方は多いかと思われます。

つまり、プライベートと仕事をきっちり分け、稼働に対する対価を重要視します。

(7)出世志向と家庭志向のギャップが激しい

バブル世代のようにスキルを身につけてバリバリ出世したい人と、家庭重視の人の格差が激しいのもこの世代の特徴。

それぞれ描きたいキャリアプランに沿って、どう働くかを主体的に決めています。

(8)給与で欲しいものが少ない

いわゆる「若者の○○離れ」と言われるように、給与で欲しいものが少なく、無欲と誤解されがちな世代です。

しかし、実際にはお金を手にしたゆとり世代はお金を使っていますから、単にお金を稼ぐことに無頓着である「お金の若者離れ」が進んだ可能性が高そうです。

(9)男女平等に扱われたい

男女平等に育てられた世代が、ゆとり世代。

社会でも「え、女性だけなんでこういう待遇なの」「男性だからって育休取れないの、変じゃないですか」と言い出す勇気を持った、最初の世代です。

(10)職場で浮くことを恐れる

職場でドライに過ごしたい反面、浮くことは恐れます。そのため、社内恋愛は避けるなど、過剰な関わりを避ける傾向にあります。

(11)友情を恋愛より優先する

仲間の輪が壊れることを恐れるゆとり世代は、友人と好きな人が被ったら静かに失恋する方を選びがち。友人と同じ相手を奪い合うのは、今の40代以上の世代からという印象です。

(12)おひとりさまが普通

ゆとり世代はおひとりさまが普通の価値観で生き、それも幸せとして認知されています。

ですからゆとり世代は「彼氏・彼女ができない」ではなく「必要がないから彼氏・彼女を作らない」初めての世代です。

40代以上の世代はこれを「言い訳」と誤解しがちですが、実際に彼氏・彼女がいてもいなくてもいいのです。

▶次のページでは、ゆとり世代とさとり世代の特徴を紹介します。

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