考えすぎる性格をやめたい。原因と改善法を心理カウンセラーが解説
考えすぎることの改善方法
考えすぎはストレスを感じやすいので、「何とか改善したい!」と思う人は多いようです。そこで、以下の改善方法を紹介します。
(1)運動をする
ウォーキングなど日常生活レベルの運動によって「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌されると考えられているので、考えすぎる原因となる不安感を減らす効果が期待できます。
(2)スケジュールに「考える時間」を入れる
例えば「土曜日の14:00から15:00まで考える時間」とスケジュールに入れておくと、他の日についつい考え始めてしまった時に、「あ、土曜日の14:00に考えるんだった」と、考えることから気持ちを切り替えやすくなります。
(3)小さな成功体験を積み重ねる
例えば失恋経験がある人は、新しい人と付き合う際に「また振られるのでは?」と思うようになるなど、過去の体験を未来に投影する心理パターンがあります。
そのため、過去に失敗した経験がある人は「今回も失敗したらどうしよう?」と過去の失敗を未来に投影し、考えすぎてしまいます。
逆に、小さくても成功体験を積んでいくと、その成功体験が未来に投影されるので、「もしかしたらできるかも」と意識が前向きになりやすく、考えすぎなくなるかもしれません。
(4)考えていることを紙に書き出す
人は分からないものに恐れや不安を抱きやすいものです。そんな時は問題や悩みなど、考えていることを紙に書き出すことで全体像が見え、整理しやすくなり、状況の理解が進むと不安感が減ります。そうすると、ぐるぐる考えることも減ってくるでしょう。
すぐに「考えすぎ」な状況から抜け出したいなら
どうしても、今すぐに考えすぎている状況から抜け出したい! という場合は下記の方法を試してみてください。一時的な対処法ですが、少し心が楽になりますよ。
(1)瞑想をする
リラックスできるヒーリング曲や川のせせらぎの音などを流し、目を閉じてその音のみに意識を集中させるなどしてください。瞑想する時間をつくると、考えるという行動から距離を取ることができるはずです。
(2)気持ちを誰かに聞いてもらう
考えすぎる人は不安感があり、「不安な未来をどう回避できるか?」をぐるぐると考えてしまうことがとても多いです。
その不安な気持ちは、誰かに話を聞いてもらい「そうか、それは不安になっちゃうよね」と受容や共感をしてもらうことで、軽減できるでしょう。
考えすぎる性格にダメ出しをしないで
考えすぎる人は、常に「もしもこんなことが起こったら……」と起こり得るリスクを想定しているため、慎重な行動が取れます。
また他者の気持ちに敏感な分だけ、気遣いができる人も多いものです。
そのような長所もあるので、一番大事なのは考えすぎる自分にダメ出しをしないこと。そうすることで、ストレスを抱えなくて済みますよ。
(沼田みえ子)
※画像はイメージです
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※この記事は2021年01月27日に公開されたものです