亭主関白とは? 亭主関白な人の特徴と相性の良い女性
亭主関白と聞いて時代遅れな用語のイメージを持つ人も多いはず。では、具体的にどんな特徴を亭主関白と言うのでしょうか? 心理カウンセラーの秋カヲリさんが、亭主関白になりそうな男性の特徴や良い関係を築いていく攻略法を解説します。
亭主関白な男性には頑固なイメージがあり、攻略するのが難しいように感じる人もいます。「結婚まで視野に入れるなら、亭主関白なタイプはやめた方がいいよ」とお付き合いを反対されることも珍しくないかもしれませんね。
そもそも、亭主関白とはどんな人を指すのでしょうか? また、それって周囲が言うようにデメリットが多い性格なの?
今回は、亭主関白な人の特徴や相性がいいタイプ、攻略法について詳しく解説します。
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亭主関白とは?
まずは、亭主関白の意味をおさらいしていきましょう。あなたは言葉の意味を正しく理解していたでしょうか。
モラハラとどう違うのか、亭主関白の反対語についても解説していきます。
亭主関白の意味
亭主関白とは、簡単にいうと「夫が家庭で権力を握り威張っている状態」のことを意味します。
一般的には妻に指示を出して自分は動かない夫のことを「あの人は亭主関白だから……」と言ったり、俺様系男性を見て「亭主関白になりそう」と言ったりします。
用語の由来
亭主の意味は分かっても、関白という言葉がピンと来ない人もいるでしょう。
亭主とは「夫」、関白とは中古期に天皇を補佐していた重役のこと。関白を「権力が強い人」の例えとしても使い、そこに夫の意味である亭主を添えたのが用語の由来です。
モラハラと亭主関白は違う!
亭主関白と似た使われ方をする言葉にモラハラがあります。
モラハラ(モラルハラスメント)とは、モラル(道徳や倫理)に反して精神的な嫌がらせや暴力を行うことをいいます。
亭主関白は男性優位な状態なので、亭主関白な人の中にはモラハラをする男性もいる場合もありますが、亭主関白自体がモラハラだとはいえません。なぜなら、ただ威張っているだけだから。
一方でモラハラは、相手を人として尊重しておらず、人権を無視した言動で、相手にダメージを与えます。中傷や罵倒で相手を攻撃するのです。
例を挙げて説明すると、パートナーに対して「お前は俺の言うことさえ聞いていればいい」「本当にダメだな」「お前のために言ってやっているんだ」といった人格を否定する発言をする男性は、モラハラ夫だといえます。
日常的にこうした言葉で攻撃されると、自尊心を傷つけられてしまうでしょう。
モラハラの特徴はこちらの記事で詳しく解説します。
逆は? 亭主関白の反対語は「かかあ天下」
亭主関白の対義語は「かかあ天下」が当てはまるでしょう。
かかあ天下とは、妻が家庭での権力を握っている状態で、夫は尻に敷かれがちな状態。亭主関白は夫が家庭を引っ張っていく存在ですが、かかあ天下では妻が家庭を引っ張っていきます。
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時代による亭主関白の変化
少し前時代的にも感じる亭主関白という概念。とはいえ、亭主関白の捉え方の変化は、時代ごとの曲の歌詞からひも解くこともできます。
昭和の『関白宣言』
亭主関白と聞いて、さだまさしの『関白宣言』の歌詞をイメージする人も多いかもしれません。
俺より先に寝てはいけない 俺より後に起きてもいけない
めしは上手く作れ いつもきれいでいろ(さだまさし『関白宣言』より)
この曲が発売されたのは、1979年。まだまだ亭主関白の家庭が一般的だった時代とも言え、それが歌詞にも顕著に表れています(ちなみに歌詞の続きには、「俺より先に死んではいけない」「愛する女は生涯お前ひとり」と、本当の意味では愛に溢れる曲になっています)。
平成の『関白宣言』
一方、マイヘアことバンド・My Hair is Badが2017年に発表した『関白宣言』という曲では、時代による価値観の変化が。
君の気持ちがどうだとか
そんなのよくわかんないけど
僕は君が好きなんだ(My Hair is Bad『関白宣言』より引用)
そこで歌われているのは、「俺についてこい」「○○をしろ」といったことではなく、自分勝手ながらもストレートでちょっと重い愛の気持ち。
「とりあえずずっと一緒にいて」というお願いにも似たリードの仕方が、現代版の『関白宣言』のようです。
▶次のページでは、亭主関白な人の特徴を解説します。