【難読】かんける? 「感ける」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「感ける」の読み方です。
かんける? いやいや、子供の頃の遊びじゃないし、それは缶蹴り。そんな葛藤をしたら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「感ける」の読み方は?
感想、感情などの言葉に使われる「感」という漢字。一般的には、“かん”という読み方を覚えている人がほとんどでしょう。「感」という字自体には、深く心が動くこと、物事に触れての心の動きといったニュアンスが含まれます。
しかし、これに「ける」の送り仮名をつけた途端、もう意味不明! きっと多くの人がなんと読めばいいのか戸惑うはずです。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“かまける”と読みます。
「感ける」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「感ける」の意味は以下のように解説されています。
かま・ける【▽感ける】
[動カ下一][文]かま・く[カ下二]
1 あることに気を取られて、他のことをなおざりにする。「遊びに―・けて勉強がおろそかになる」2 心を引かれる。感心する。共感する。
「はしきやし翁の歌におほほしき九 (ここの) の児らや―・けて居らむ」〈万・三七九四〉
読み方は難しいのですが、日常生活の中で「仕事に感けて~」など、割と耳馴染みのある言葉ではありますよね。
『デジタル大辞泉』で解説されているとおり、「感」の漢字のニュアンスを持った関心や共感も「感ける」という言葉の意味に含まれるということ。
漢字の読み方もそうですが、こんな複数の意味が「感ける」にあったとは知らなかったという人もいることでしょう。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「感ける」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。
一つの漢字の意味が、時代を経るごとに派生していって、いろいろな意味を持ち出すのは漢字の醍醐味です。
電車での移動中など、時間がある時は、偶然目の前にある漢字をスマホで調べてみてはどうでしょうか。面白い発見があるかもしれません。
(ななしまもえ)
※この記事は2020年12月15日に公開されたものです