「PMS」を理由に昇進辞退を考えたことがある人は何%? 驚きの割合
「女性のための働き方改革! 生理快適プロジェクト」の活動の1つとして11月10日(火)にオンライン・メディアセミナーが開催されました。
製薬企業であるあすか製薬、バイエル薬品、富士製薬工業3社協賛のもと発足された同プロジェクト。女性の体や生理における正しい理解の促進とリテラシー向上を目指し、女性が働きやすい社会の実現を応援する目的で立ち上げられました。
多くの女性が「生理」で困っている現実
セミナーでは日経BP総合研究所 黒住紗織上席研究員が、女性特有の健康課題が企業活動の中で十分に考慮されていない現実などについて報告。聖路加国際病院 百枝幹雄先生からは「働く女性の月経困難症 その課題と対策」というテーマで講演が行われました。
中でも編集部が着目したのは、働く女性が抱える生理の課題に関する調査結果の紹介について。
厚生労働省が2018年に行った「働く女性の健康増進に関する実態調査」によると、女性のうち、仕事に何らかの困った経験を持つ人は回答者全体の52%で、その原因として72%の人が「生理関連」と回答しています。また、生理前の3~10日前に起こる心と身体の不調「PMS」をあげる人も43%に上っているそう。
また、ホルモンケア推進プロジェクトが2014年に行った調査によれば、「PMS」の影響を考え、昇進の辞退を検討した人、実際に辞退した人が合わせて回答者の62.5%にも上っているという調査結果にも触れ、女性を取り巻く健康課題が紹介されました。
まずは「課題を知ること」から始めよう
女性の社会進出が日本よりも進んでいる諸外国では、生理トラブルについての対策に関する知識や社会的な理解があるとのこと。日本でももっと、女性自身だけでなく、企業、社会全体の理解が進むことが望まれます。
今回の数字に驚いた人は、まだまだこれらの課題についての理解が深まっていないということ。女性たちが健康課題と向き合って自分らしく働ける社会に近づけるよう、まずはこの現状を知ることから始めてみませんか?
(マイナビウーマン編集部)
※この記事は2020年11月16日に公開されたものです