処女膜とは。初体験の痛みを和らげる5つの方法
初体験の時、痛みを和らげるには
「初めてのセックスの際に痛みがあるかどうかは人それぞれ」といっても、痛みがあるのであれば、できれば和らげておきたいと思うでしょう。初体験の痛みを和らげるにはどうすればよいのでしょうか。
(1)少しずつ太いものを挿入できるように試してみる
新しい洋服はまだ生地がかたく、少し窮屈に感じられることがありますよね。しかし何度も身につけているうち、徐々になじんで、やわらかくなっていきます。それと同じように、まだ何も受け入れたことのない腟や処女膜はかたく、窮屈な状態にあります。そこにいきなりペニスを挿入しようというのですから、痛みも生じるでしょう。
ですから、いきなり太いものを挿入しようとせず、まずは指や小さめのバイブレーターなどを入れてみることから始めて、ちょっとずつ処女膜を伸びやすくしていくと、痛みが軽減されやすくなります。
細いものからスタートして、徐々に太いものを試しつつ、ペニスを受け入れられる準備をしておきましょう。
(2)相手を信頼し、リラックスする
初めてのセックスは緊張によって体もこわばってしまいがちです。とてもプライベートな場所である性器を、自分以外の人に触られることには恥ずかしさがあり、緊張してしまうのは当然です。
腟の周辺は骨盤底筋群という筋肉で支えられており、それらの筋肉が緊張によって硬直することで、挿入時の痛みが強くなることもあります。緊張をほどき、リラックスした状態でペニスを受け入れるようにすることで、痛みを多少でも和らげることができるでしょう。
(3)挿入は腟がしっかりと濡れてから
性的な刺激を受けて十分に性的興奮がおこると、性器周辺の血流が増し、腟粘膜からは体液(潤滑液)が分泌されて、いわゆる濡れた状態になります。こうなると腟内も充血して弾力が増し、ペニスを受け入れやすくなって、痛みが比較的出にくい状態になります。前戯に時間をかけ、腟がしっかりとうるおってから挿入にうつりましょう。
なお、腟の潤滑液は水分不足で脱水に近い状態になっていると、うまく分泌されないことがあります。セックス前にはしっかりと、水分補給を忘れずにしておきましょう。
(4)潤滑ゼリーを使う
物理的にうるおいを足せばすべてが解決するわけではありませんが、うるおいがあることでスムーズな挿入が促され、初めてのセックス特有の痛みも和らぐことがあります。それには潤滑ゼリーを使うのもひとつの方法です。
「初めてなのにゼリーを使うなんて恥ずかしい」と感じるかもしれませんが、濡れずに痛みが増すよりも、安心してセックスに臨めるほうがよいはず。実際に使うかどうかは別にしても、お守りがわりに準備しておいてはどうでしょうか。
痛みや出血はあってもなくても恥ずかしくない
初めてのセックスであっても、痛みや出血があるかどうかは人それぞれです。それよりも、セックスを楽しめることのほうが、ずっと大切です。
痛みも出血も、あってもなくても恥ずかしいことではありません。そこばかりに気を取られず、大切な人と迎える初めてのときを、リラックスして楽しんでくださいね。
(文・構成:山本尚恵、監修:宋美玄先生)
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参考文献
[*1] 「セックス・セラピー入門 性機能不全のカウンセリングから治療まで」日本性科学会/金原出版 p29
※この記事は2020年11月16日に公開されたものです