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セックスの時に濡れないのは体質?  5つの理由と解決法

宋美玄(産婦人科医・医学博士)

濡れないことで何が起きる?

適切な性的な刺激を受けても濡れない、もしくは濡れにくい場合、体にはこんなことが起こるかもしれません。

(1)性交痛が起きやすくなる

性交痛とは、セックスの際に感じる痛みのことです。女性の6割以上がセックスの際、なんらかの痛みを感じるとされており[*1]、その原因のひとつに、腟が濡れにくいことによる摩擦があげられます。

腟の潤滑液の分泌が少ないと、ペニスを挿入したりピストン運動をしたりする際に摩擦がおこり、痛みが生じやすくなるのです。

(2)女性器が傷つくことも

潤滑液の分泌が不十分なままピストン運動などを繰り返すと、摩擦により腟の内壁が傷つくことも考えられます。そこから腟に炎症などが生じると、ますますセックスへの嫌悪につながる可能性もあります。

(3)性欲が低下しやすくなる

濡れにくい状態が続くと、性交痛が繰り返されることも多くなります。性交痛が繰り返されるということは、セックスのたびに痛みを感じるということ。それは性的興奮が冷めやすくなるばかりか性欲の低下にもつながりやすくなり、セックスレスの原因となることも多いのです。

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