上手な伝え方とは? 伝え方が下手な人の課題とトレーニング方法
ビジネスで「伝え方」のスキルが大事な理由
ここまで伝え方が上手な人の特徴や鍛え方について見てきました。最後に、仕事においてなぜ伝え方が重視されるのかについて解説します。
(1)自分の意図が正確に伝わる
「上手な伝え方」というと、柔らかいニュアンスや人と衝突せずにやり過ごすなどの受動的な印象を受けませんか? しかし「伝え方」を考える上で最も重要なことは、「自分が伝えたいことが、齟齬なく相手に伝わるか」です。
結論が分からずに議論がまとまらないなどの「無駄」を省くためにも上手な伝え方が重要なのです。
(2)不要なもめ事を生まない
「言い方が悪い」といった批判は本質的ではありませんが、同じメッセージを発していても伝え方によって衝突が発生することはあります。自分の伝えたいことが上手に伝えられると、意図しないもめ事を避けることができます。
(3)コミュニケーションコストが減る
「上手な伝え方」とは相手にとって心地良いコミュニケーションであるともいえます。
理解力が乏しい、重箱の隅をつつくようなことばかり言ってくる……などの厄介な相手にも心地良いコミュニケーションを提供することで、スムーズに仕事を進めることができます。
また、伝え方が下手だと何度も説明する必要が出てくるため、その分コミュニケーションコストがかかるともいえるでしょう。
(4)信頼・信用を引き出せる
「伝え方が上手い」と意思疎通がスムーズになるだけでなく、相手から見て「分かりやすく話してくれる人」になります。それが信頼につながり、信用される人間になれます。
(5)相手のモチベーションを下げない
「宿題やりなさい!」「今やろうと思ったのに!」論争は家庭内での言い方問題の代表例ですが、「やってほしいこと」をそのまま伝えた結果「期待している行動」につながらないことはよくあります。
伝え方が上手であれば、相手のモチベーションを下げず、むしろ上げる形でのコミュニケーションが取れます。
ケース別・伝え方のコツはこちらの記事をチェック!
あなたが「伝えにくい」「何て言ったらいいか分からない」と思う瞬間は、さまざまなケースがあるでしょう。
伝え方の根本は一緒ですが、場面に合わせて少し気を使うポイントを変えたり、言い回しの工夫をしたりすることが重要になってきます。
最後に、ケース別の伝え方が分かる記事をいくつか紹介していきます。
仕事編
まずは、仕事の場面での伝え方についてです。これらの気まずさを感じる場面では、何を伝えたら良いのでしょうか。
(1)仕事を休む時の伝え方

波風を立てず、会社で休暇を取りたいことを伝える方法を解説します。
(2)仕事を辞める時の伝え方

言いにくいけれど伝えなくてはならない。退職を会社に伝える方法を解説します。
(3)仕事を頼む時の伝え方

同僚や部下へスムーズに仕事を頼むコツを解説します。
(4)何かを断る時の伝え方

仕事や飲み会を断るって気まずい! そんな時の伝え方を解説します。
恋愛編
続いては、恋愛の場面における伝え方です。好きな人や恋人と向き合う時の参考にしてみてください。
(1)好きな気持ちの伝え方

緊張するけれど伝えたい! 好きな気持ちを届けるコツを解説します。
(2)恋人への寂しい気持ちの伝え方

寂しいと伝えたら重い? 恋人へ「寂しい」と伝えるコツを解説します。
(3)恋人への不満の伝え方

不満って言ってもいいの? ケンカにならずに話すコツを解説します。
(4)生理になった時の彼氏への伝え方

生理痛が重くて心配だから、彼氏に伝えておきたい。生理になったことの上手な伝え方を解説します。
(5)恋人と別れたい時の伝え方

別れを切り出すのはつらいもの。どう伝えたらいいかを考察します。
「上手な伝え方」は訓練で身に付く!
プレゼンやメール・チャット・日常会話など、仕事上のコミュニケーションは、口頭・文面のどちらでも「伝え方」に依存します。同じことを言いたくても、伝え方の上手さで結果に雲泥の差が出るのです。
日常的な会話力は明るい人柄や快活なコミュニケーションが取れるかなどの要素が大きく、一朝一夕で身に付くものではありません。しかし、ビジネスコミュニケーションスキルは訓練次第で向上させることができます。
伝えたいことを明確にして、情報量を絞り、短くシンプルな言葉で伝える点にフォーカスすれば、結果につながりますよ。頑張ってください。
(ぱぴこ)
※画像はイメージです
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※この記事は2020年08月24日に公開されたものです