自分に甘い人の特徴&心理。厳しくなる必要は実はない?
「自分に甘い」を克服する方法
ここまでで、自分に甘いのはデメリットが多いと分かりました。最後に、自分への甘さを改善する方法をお伝えします。
そもそも自分に厳しくなる必要ってある?
自分への甘さを改善するためには、もっと自分に厳しくして律していかなければいけないと考える人が多いかもしれません。でも、自分に厳しくする必要はありません。
なぜかというと、自分に厳しくしようと思うと、「なんでできないんだ!」と自分を責めてしまいがちだからです。
そもそも自分に甘くなったのは、自信の無さやこれ以上傷つきたくないという恐れがあるから。でも、そんな自分の弱さを見せたくなくて、周りから隠すために自分に甘くしてきたのです。それなのにビシバシと責めて罰を与えてしまうと、もっと隠したくなりますし、自信を失います。
とはいえ、責める必要は無いけれども、現状を受け入れて改善していく必要はあります。逃げ癖があるといつまで経っても自信がつきませんし、同じことで悩み続けることになります。
自分に甘い人が自信をつけるためには、「自分の力で頑張る」経験を積み重ねることが何よりも大切なのです。
「自分に厳しい人」ではなく「やる時はやる人」を目指しましょう。
やる時はやる人になるコツ
(1)改善したいことを箇条書きにする
まず、どこを変えていきたいのかを明らかにしましょう。例えば「成果が出ないとすぐ諦める」「納期を1日オーバーしがち」など。具体的であればあるほど、どこを改善したらいいのかがハッキリしますし、紙に書き出すことで頭の中が整理されていきます。
書きながら落ち込むことがあるかもしれませんが、「それくらい自信が無かったんだよね」「たくさん傷ついてきたんだよね」と自分に寄り添ってあげてくださいね。
(2)周りの人に感謝の気持ちを伝える
今までやってこられたのは、周りの人たちのサポートがあってこそのこと。当たり前だと思わずに、自分を大切にしてくれる人や関わってくれる人たちに感謝をし、できれば「ありがとうございます」と伝えましょう。
自分に甘い人は自己肯定感が低いので、感謝を伝えることで気分が高揚し、「自分も悪いもんじゃないな」と思いやすくなります。
(3)信頼を回復していけることから着手する
先ほど書き出したものを、いきなり全部実行するのは難しいと思うので、最初は3つ程度に絞るといいかもしれません。
自分の甘さで信用を失ってしまうのが一番もったいないので、まずは「約束を守る」などの信用に関わることを優先的に実行したいもの。
そして、目標を達成できたら、「すごいね! やればできるじゃん!」と思い切り自分を褒めてあげてください。もし達成できない時があっても、自分を責めずに「大丈夫大丈夫。次頑張ろう」と励ましながらやっていきましょう。
少しずつ信頼される人になろう
自分に甘い人は、責められたくなくて責任逃れをしようとしたり、うまくいかないとすぐに諦めてしまったりします。そうなる根底には、自信の無さや劣等感、傷つくことへの恐れなどが隠れています。
なので、まずは現状を素直に受け入れながら、「自力で頑張る」経験を増やしていきましょう。そして、「私にもできた」と思えれば自信がつきますし、周りからの信頼も取り戻していけるでしょう。
(高見綾)
※画像はイメージです
※この記事は2020年08月10日に公開されたものです