「相手の気持ち」が分からない原因と対処法
相手の気持ちを理解する上での注意点
ここまでは、相手の気持ちの汲み取り方についてお伝えしてきましたが、続いては、「相手の気持ちを理解する上での注意点」について解説していきます。
冗談で返さない
冗談は相手との距離を縮めたり場を和ませたりする効果がありますので、冗談をきっかけに相手の感情が出てきて理解しやすくなることもあります。
しかし、冗談には、場の空気を的確に読める感性と、相手との信頼関係が必要です。
冗談は一歩間違えると人間関係に大きくマイナスになることも多いので、コミュニケーションに自信がつくまでは、冗談を言うことに対して慎重になりましょう。
相手の環境に踏み込まない
環境とは、相手の成育歴、家族構成や家族との関係、交際歴、といったことです。
絶対に踏み込んではいけないことではありませんが、過去の経験にはトラウマがある場合やプライベートには踏み込んでほしくない事情を持っている方もいます。
相手の環境ではなく「感情」に焦点を当てることを意識してください。
焦らない
共感能力や他者への想像力の大小は、後天的な要因もありますが、先天的な要素も大きいです。
他者への想像力が高くコミュニケーションが上手な人を見ると、差を感じてへこんだり焦ったりしてしまうこともあると思いますが、得意不得意は誰にでもあるもの。
相手の話を否定せずに聞くだけで、相手からどんどん気持ちを話してきてくれることもあります。
共感能力や他者への想像力を焦って身に付けようとしないことも大切です。
「相手の話を一緒に楽しむ」というライトな感覚でいい
相手の気持ちを汲み取る、と聞くと、相手の心の中に入り込んであれこれ推測するようなイメージを浮かべる方もいると思いますが、そんなに堅苦しく考える必要はありません。
物語を聞くように相手の話に耳を傾けて、自分も一緒に楽しむといったライトな感覚でいる方が、結果的に想像力が高まって、他人の感情を汲み取ったコミュニケーションをしていることになります。
今回は参考までに、相手の気持ちを汲み取るコツもテクニックとしてお伝えしましたので、興味のある方は意識してみてくださいね。
(小日向るり子)
※画像はイメージです
※この記事は2020年07月18日に公開されたものです