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未婚者の自己肯定感が低い理由と高める方法

#知らないと困る結婚の数字

荒川和久

未婚率の上昇、若者の恋愛離れ、男性の結婚意欲の低下……。婚活女子にとって耳をふさぎたくなるような情報が巷にはあふれています。そこで、独身研究家の荒川和久さんに、知らないと困る“結婚と恋愛の数字”について教えてもらうことにしました! つい現実から目をそむけたくなりますが、正しい情報、正しい数字を知って、婚活難を乗り越えましょう。

全世界的なコロナ禍により、外出自粛・リモートワーク推進などで、終日家に引きこもる方も増えていることと思います。

当然、親元を離れて一人暮らししている未婚の女性は、友達とお茶することもできず、下手すれば終日誰とも会話をしないで終わる日もあるのではないでしょうか。たとえ付き合っている彼氏がいたとしても、こんな状況ではデートすることもままならないでしょう。

ネットでは、ほぼコロナ関係の記事であふれ、恋愛や婚活に関する記事を見ることは極端に減りました。生命の危機に直面すれば、恋愛も結婚もその優先順位は下がります。

婚活・恋愛マッチングサービスで活動してきた人も、今は「直接の対面」ができないわけですから、無理に活動を続けるより、いったん休止した方が良いかもしれません。逆に、こんな時期にも関わらず「会おうよ」なんてアクションをしてくる男は、間違いなくハズレなので、会う必要もないといえるでしょう。

はからずも、一人の時間ができたことで、案外その快適性を楽しんでいる独身女性も多いはずです。「一人の時間を楽しむ」というと、男性の方が多いと早合点してしまいますが、実は反対です。

僕の主宰するラボで2020年3月に調査したところによると、「家族や恋人がいても一人の時間を確保したい」と考える率は、意外に女性の方が多いのです。20代独身男性は69%なのに対して、女性は83%。30代でも男性74%に対し、女性は86%を占めます。

しかも、これは既婚男女で見ても同様ですし、2014年以降同じ調査を継続していますが、傾向は一緒です。つまり、女性の方が「ソロの時間」を欲しているのです。

とはいえ、独身一人暮らしであっても、今までの通常の毎日の中では、なかなか一人の時間を楽しむことはできなかったと思います。例えば、平日のランチも、本当は一人で済ませたくても、誘われればみんなと一緒に外に出ることもあるでしょう。プライベートにおける飲み会の誘いを毎回断るのもカドが立ちます。

私たちは日常の社会生活の中では、友達や周囲の人達に合わせて「受け身の集団行動」をしていた部分がかなりあります。

ところが、今は違います。そもそも人との接触自体を自粛しようという環境下にあります。十分に「一人の時間」があります。巷では、オンライン飲み会なるものもはやっているそうですが、何もせっかくの「ソロの時間」を、擬似的な「集団の時間」で置き換える必要もないと思います。

むしろ、今しかできないこと、つまり、「ソロの時間」だからこそできる「自己と向き合う」いい機会になると考えます。

未婚者の自己肯定感が低い理由

自己肯定感という言葉があります。あなたは自分を肯定できていますか?

実は、未婚と既婚とで自己肯定感を比較すると圧倒的に未婚の自己肯定感が低いのです。これは男女とも同じです。

なぜ、未婚者は自分で自分を肯定できないのでしょう。かといって、結婚が自己肯定感と直結するものではないのです。

結婚したからといって自己肯定感が上がるわけではありませんし、逆に、自己肯定感が高いからといって結婚できるわけではありません。

結論から言えば、未婚者の自己肯定感が低いのは、自己を知らないからです。

見知っている友達と見知らぬ赤の他人がいたら、どちらに親近感や安心感を覚えますか?誰もが見知っている友達の方だと思います。知らない人に対しては警戒するし、不安にもなります。当然信用なんかできませんよね。

これと同じように、あなたが自己肯定できないのは、決して自分がダメなわけではなく、むしろ「自分で自分のことを知らない」からだし、「自分で自分を信用していない」からなのです。

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