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「コロナ破局」しないためにやるべきこと #生きていけ私

生きていけ、私

仁科友里

女性がタフに明るく生き抜いていくために、世の中の出来事をどう見たらいいのか。ライターの仁科友里さんが贈るコラム連載「生きていけ、私」。

こんにちは、ライターの仁科友里です。

安倍総理が5月6日までの緊急事態宣言を発令しましたが、それ以降は事態が終息に向かうのかというと、首をかしげざるをえません。みなさんも、ストレスフルな毎日を送られていることでしょう。

小池百合子東京都知事が「Stay Home」を呼びかけ、テレワークをしている人もいるかと思います。新型コロナ対策としては有効でしょうが、交際中や同棲中のカップルはいろいろと支障が出てくると思います。

最近では「コロナ破局」も増えていると聞きます。カップルでこの状況をどうやって乗り越えたらいいのか、破局に至る原因別に対処法を考えてみましょう。

原因1:会えないことでマンネリ化

ある程度の交際期間を経たカップルならまだいいでしょうが、問題は交際を決めたばかりで、外出自粛期間に突入してしまったカップルです。お互いに対する理解が深まっていないので、会えない時間が続くと自然消滅してしまうこともあると思います。

今は恋愛や婚活に適した時期ではないと思いますが、相手との関係を続けたいと思うのなら、「視覚を伴うコミュニケーション」を心がけてみてください。

男性は恋愛をするときに、脳の視覚をつかさどる島皮質と呼ばれる部分が活発に動くことが脳科学で証明されています。ですから、関係を維持したいと思う場合は、ここを使役させて、恋心を維持しましょう。

男性とはLINEなど文字主体のコミュニケーションよりも、お互いの顔が見えるビデオ通話でのコミュニケーションの方が適しているといえます。2~3日に1回、数分でいいですから、顔を見ながら、今日の出来事を話すことを習慣にしてみましょう。

原因2:コロナに対する危機感の違い

新型コロナウイルスはその名の通り、新しいウイルスです。現段階では、ワクチンも治療薬もありません。

それどころか、東京都医師会は「医療的緊急事態宣言」を出していて、このままだと病床が足りなくなったり、医療品の不足により医療崩壊が起きたりすることを予告し、感染予防に努めてほしいと提唱しています。

国民の一人一人が真面目に取り組んでくれればいいのですが、現実はそうはいかないようです。時々、恋人や夫の衛生観念が低く、ろくに手を洗わないとか、飲みに出かけてしまうという話も聞きますが、こういう時も「視覚に訴えるコミュニケーション」を取りましょう。

手洗いの重要性、手洗いをしたつもりでもどれくらい洗い残しがあるか、などを伝える動画がたくさんネットにはあります。有名人による手洗い動画も増えていて、俳優・木村拓哉さんも手洗いを呼びかけています。

また、実際に新型コロナウイルスに感染してしまった人の動画を見せるのも有効でしょう。元プロ野球選手・片岡篤史さんが病床からつらそうな声で「皆さんも気を付けて」と訴えています(現在は少しずつ回復されているようです)。

新型コロナウイルスというと、お年寄りがかかりやすいというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、体力に優れているであろう元プロ野球選手でも感染してしまうことが伝わると思います。

今回のことに限らず、男性に意識改革を促すときは「証拠を視覚で」説明すると話が早いと思います。

原因3:同棲カップルの場合、揉め事が増える

テレワークができると、新型コロナウイルスに感染するリスクが下がりますが、同棲中のカップルが2人とも一日中家にいると、揉め事が起きる可能性は高くなります。

まず、「相手にイライラしたら、どうしよう」ではなく、「相手にイライラするのが当たり前」であるというふうに意識を変えましょう。その上で「どうしたら、イライラを減らすことができるのか」と考えてみるといいと思います。

お互いの姿が視界に入るとイラッとしやすくなるので、できれば別の部屋で過ごせるといいのですが、住宅事情によってはそうもいかないでしょう。

なので、そういう場合は「目に入らないようにする」ために、部屋にロープを張って大きめのタオルをかけるなどの簡易な仕切りを作るようにしてみましょう。

家事に関して言うと、外出自粛前と比較して「家事を増やさないこと」を心がけてみましょう。例えば、これまでお昼はそれぞれで食べていたカップルが2人とも在宅すると、「お昼を作る」という家事が増えてしまうことになります。

どちらかが料理好きで、調理が苦にならない場合、作ってもらっていいと思います。ただしその場合は、作らない方がお皿を洗って、不平等感をなくしましょう。

反対に2人とも料理が億劫だという場合は、「お昼はお店で調達する」などのルールを設けるといいと思います。

政府が推奨する「3密を避ける」「接触8割減」を達成するために、もしあなたがお昼を買ってきたら、夕飯の買い物は彼に行ってもらうなどして、「1日の外出は1人1回まで」の原則を守りましょう。買い物は1人の時間の確保にもつながります。

新型コロナウイルスとの戦いは、長期戦になりそうです。とにもかくにも健康を保つことを心がけて、毎日をお過ごしください。

(仁科友里)

※画像はイメージです

※この記事は2020年04月22日に公開されたものです

仁科友里 (コラムニスト)

1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。OL生活を綴ったブログが注目を集め、2006年に『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。『サイゾーウーマン』『週刊女性』『週刊ポスト』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む女性たちの相談にも答えている。
Twitterアカウント @_nishinayuri

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